国際交流基金賞
2025-12-17 17:51:11

2025年度「国際交流基金賞」授賞式を振り返って

2025年度「国際交流基金賞」授賞式を振り返る



2025年10月22日、東京で「国際交流基金賞」授賞式が盛大に行われました。この賞は、国際交流基金(JF)設立翌年の1973年から始まり、すでに52回目を迎えています。過去には黒澤明、宮崎駿、是枝裕和など錚々たる文化人が受賞しており、今年はマーティ・グロス氏と鄭起永(ジョン・ギヨン)氏の2名が受賞されました。

受賞者の紹介



マーティ・グロス氏


マーティ・グロス氏(77)は、カナダ出身の映画監督であり、日本の伝統文化や民藝活動の普及に尽力してきた人物です。1975年に制作した映像作品『文楽冥途の飛脚』では、文楽の魅力を海外に広める重要な役割を果たしました。現在は「民藝フィルムアーカイブ」プロジェクトに取り組んでおり、1930年代から1970年代にかけて撮影された民藝運動の記録映像を修復・公開しています。この活動は、現代における日本の美意識を再評価する重要な試みとされています。

鄭起永(ジョン・ギヨン)氏


一方、鄭起永氏(62)は韓国における日本語教育の第一人者で、釜山外国語大学校の日本語融合学部を創設しました。彼は、ICTを活用した授業方法や、対馬での漂着ゴミ清掃活動を通じて、国際相互理解の促進に寄与してきました。日本語教育における数々の先駆的な取り組みは、日韓の文化交流に大きな影響を与えています。

授賞式の様子


授賞式には、約180名が出席し、その中には国際交流や文化芸術に関心を持つ多くの専門家が含まれていました。特に外務省から鈴木秀生大使が来賓として登壇し、両受賞者の活動に感謝の意を表明しました。

授賞式では、国際交流基金理事長の黒澤信也氏の開会挨拶に続き、選考委員から受賞理由が説明され、受賞者に賞状が授与されました。両者のスピーチでは、受賞の喜びとこれまでの活動の意義が語られました。

マーティ・グロス氏のスピーチ


グロス氏は、国際交流基金との長い関係を振り返り、特にリーチ氏との出会いが自身の活動に与えた影響を強調しました。「民藝フィルムアーカイブ」の重要性を訴え、今後のさらなる支援を呼びかけました。彼は「言葉や文化の壁を越えるため、最善を尽くし続ける」との決意を見せました。

鄭起永氏のスピーチ


鄭氏は、日本語との出会いや教育者としての使命感について語り、日本と韓国の文化交流の重要性を訴えました。彼は「日韓関係を育むために、日本語人材を育成していくことが自身の義務だ」と述べました。この年は日韓国交正常化60周年にあたるため、受賞の意義を一層強く感じていると語りました。

フォトセッション


授賞式終了後には受賞者や関係者によるフォトセッションが行われ、多くの来場者に囲まれながら笑顔で記念撮影が行われました。受賞者たちの姿には、国際的な文化交流の希望が表れていました。

まとめ


国際交流基金賞は、文化と教育を通じた国際理解の架け橋となり、今後も多くの人々がそれを担っていくことが期待されます。今回の授賞式は、国際文化交流の重要性を再確認する素晴らしい機会となりました。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

画像10

画像11

画像12

画像13

画像14

会社情報

会社名
「国際交流基金賞/地球市民賞」PR事務局
住所
電話番号

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。