QNAP株式会社は、データの長期保管、エアギャップバックアップに対応し、ランサムウェア対策を強化する「CTO Certified NAS LTOモデル」を販売開始しました。このモデルは、製造図面や動画などの重要なデータを長期間、安全に保管したい、NASから直接テープに書き出したい、大切なデータをオフラインで保管したいといったニーズに応えるものです。
「CTO Certified NAS LTOモデル」は、LTOドライブと、LTOドライブにアクセスするために必要なWindowsの仮想マシンが構築済みの状態で提供されます。そのため、到着後すぐにテープへデータを書き出すことが可能です。LTOドライブはUSB接続なので、NASへの接続も簡単です。
NASにインストール済みのWindowsの仮想マシン環境は、NASにHDMIディスプレイ、キーボード、マウスを接続することで、他のPCなどを必要とせずアクセス、操作が可能です。IT機器に慣れていないユーザーでも簡単に使用できます。
このモデルを使用することで、重要なデータをNASに保存して使用し、テープに書き出して安全に長期間保管することが誰でも簡単にできます。万が一の故障の場合も、QNAPのメーカー保守であるQCSSに加入することで、作業員が設置場所を訪問し交換作業を行ったり、代替品を先にお送りできる先出センドバックサービスを利用することができます。テープに保管したデータは、NAS本体やLTOドライブが交換された場合でも問題なく読み込むことができます。
「CTO Certified NAS LTOモデル」は、ランサムウェア対策として、データをネットワークから切り離して安全に保存する手段を提供します。従来、LTOドライブを使用するためには専用の拡張カードなどが必須で、導入の敷居が高かったですが、USB接続のLTOドライブを採用することで、簡単に導入できます。
このモデルは、大容量データの長期保管、オフラインでのデータバックアップを必要とする企業や組織にとって有効なソリューションと言えるでしょう。