はじめに
介護医療現場においては、入所者のケアが求められる一方で、採尿作業が負担となることがあります。そこで、株式会社ゆらりすが開発した採尿サポートパッド『ゆらりす』が注目されています。今回は、富士山麓病院介護医療院で実施された使用性評価の結果を詳しく解説します。
使用性評価の背景
従来のおむつを用いた採尿方法では、介護スタッフが身体を調整しながらの採尿を行うため、手間がかかり、時間も多く要します。特に、通常の方法では、体動による位置ずれや再調整が頻発し、結果的に尿量が不足することも。
『ゆらりす』はおむつの内側に貼り付けて使用するため、装着が容易で、排尿後に尿を回収できる特長があります。これにより、従来の手間を軽減できることが期待されました。
使用性評価の概要
本試験は2026年6月に実施され、富士山麓病院介護医療院を実施施設として、従来法を使用した入所者10名と、『ゆらりす』を使用した入所者10名の採尿を対象に行いました。評価には、介護スタッフ3名が関与し、5段階のアンケートと使用後の聞き取りを行いました。
評価項目
評価の具体的な項目には、次のようなものが含まれます。
- - 採尿の手間軽減
- - 装着の簡便さ
- - 入所者の身体的負担感
- - 尿回収の容易さ
評価結果
評価の結果、次のような数値が得られました。
- - 手間軽減、装着の簡単さ: すべての評価で平均5.0の非常に高い評価。
- - 尿回収の簡単さ: 平均4.3。
- - 今後の使用意向: 平均4.7。
これらの数値から、『ゆらりす』の導入が介護スタッフにとって非常に有益であることが窺えます。
スタッフの声
スタッフからは以下のようなフィードバックが寄せられました。
- - 装着時間は従来の7〜8分から、おおよそ5分に短縮された。
- - 体動がある入所者でも、位置ずれがなく尿漏れも確認されなかった。
- - 入所者が装着器具を外す頻度が減少した。
また、入所者からの反応も良好で、手を伸ばす動作が減少したことは、装着時の違和感が軽くなったことを示唆しています。最も重要な点は、評価期間中に赤みやかぶれが確認されなかったことです。
課題と今後の展望
その一方で、尿回収の手順に関してはまだ改善が求められます。1名のスタッフは、尿回収のしやすさが従来と並ぶ評価をし、回収にかかる時間が長くなったと報告しています。株式会社ゆらりすは、このフィードバックを基にさらなる製品改善に努める意向です。
まとめ
総じて、『ゆらりす』は装着の簡便さや位置ずれの抑制、入所者の身体的負担の減少において高い評価を受けています。今後の使用意向も高く、継続的な使用が期待されています。
お問い合わせ
介護医療院や高齢者施設での『ゆらりす』の導入に関心のある方は、株式会社ゆらりすの公式ウェブサイトでさらなる情報を得ることができます。