三共食品株式会社がついに60億円を突破
三共食品株式会社は、2025年9月30日を持って第50期を終了し、設立時からの節目を迎えました。この50年を経て、同社は見事に売上60億円を達成しました。企業のキャッチコピーは「食べる“わくわく”を世界中に」とし、調味料や乾燥食品、加工食品の製造や販売を手掛けてきました。次なる目標は第60期で売上100億円を達成することです。
成長の要因
三共食品がこの売上に至った背景には、いくつかのキーポイントがあります。1975年に設立されて以来、着実に成長を重ねてきました。特に、2000年には外食産業向けの業務用食品の製造販売に参入し、売上30億円を記録。その後も、2010年に専用の工場を新設し、2011年には売上40億円を突破しました。中村俊之社長が代表取締役に就任した2015年頃から、企業文化の変革に取り組み、能動的に新しい価値を創造する方向性を打ち出しました。
例えば、社風改革により、よりオープンで風通しの良い職場環境を整備しました。社員食堂や事務所をカフェ風にリニューアルし、“食のテーマパーク構想”を実現。これにより、社員のモチベーションを高め、エンゲージメントも向上しました。
ITの活用と販売戦略
また、顧客関係管理ソフト「Salesforce」の導入により、営業プロセスを効率化し、リアルタイムで顧客データを分析することで、スピード感ある意思決定を可能にしました。経営理念の浸透も図り、社員が同じ方向を向いて行動する体制を整えることで、組織全体の推進力を加速しました。
営業拠点は全国展開され、東京、福岡、札幌と拡大。我々の強みである『食べるラー油』のような主力商品は、業務用・家庭用ともに好調な販売を維持しています。特に、『食べるラー油』は470万個を販売し、企業の成長を牽引しています。また、地域の食材を活かした商品の開発も進めており、豊橋産の『豊橋チキンカレー』や『豊橋ナポリタンソース』などが観光客の需要にも応えています。
100億円企業への挑戦
今後の展開として、三共食品は以下のような施策を掲げています。
1.
海外販売の強化:アジアや欧米への輸出を拡大。
2.
一般消費者向け商品の拡充:家庭用の新商品ラインを展開。
3.
地域発新商品の開発:地元の生産者との連携強化。
4.
人材育成:次世代リーダーの育成に努める。
代表のコメント
中村社長は「今回の60億円達成は社員一人ひとりの努力と地域の支えによる成果です。今後も挑戦と変化を続け、新しい価値を創造していくことを誓います」と述べており、企業の成長に対する意欲を表明しています。市場の変化に柔軟かつ迅速に対応し、持続可能な企業として成長を続けることが三共食品の使命です。
【三共食品株式会社概要】
- - 代表:中村俊之
- - 所在地:愛知県豊橋市
- - 設立年:1975年12月3日
- - 事業内容:乾燥野菜、天然調味料エキスの製造・販売
公式オンラインショップも展開しており、今後の動向から目が離せません。