国土交通省、船員労働災害防止優良事業者の募集開始
国土交通省による船員労働災害防止の取り組み
国土交通省海事局が発表した新しい取り組みとして、令和7年度の船員労働災害防止優良事業者の募集が開始されました。これは、船員の労働環境を向上させ、事故を未然に防ぐことを目的としています。
船員労働災害の現状
日本の船員における労働災害は、昭和43年からと比べると顕著な減少が見られていますが、陸上と比較すると依然として高い発生率です。このため、国土交通省は「船員労働災害防止優良事業者」の認定制度を設け、労働災害の防止に向けた船舶所有者の自主的な取り組みを評価しています。
認定制度の概要
「船員労働災害防止優良事業者」とは、労働災害発生防止に優れた成果を上げている船舶所有者が認定される制度です。認定を受けた事業者は、国土交通省のウェブサイトに掲載され、毎年9月の「船員労働安全衛生月間」で表彰される予定です。
募集期間と申請方法
募集は令和7年5月29日から6月30日まで行われます。申し込みは、指定の「船員労働災害防止優良事業者認定申請書」を地方運輸局などに提出する必要があります。具体的な申請方法は、国土交通省の公式サイトで確認できます。
船員の安全を守るために
この取り組みは、船員の安全な労働環境を確保し、さらなる労働災害の減少を目指す重要な施策です。船舶所有者は、ぜひこの機会に自社の取り組みを見直し、参加を検討してみてはいかがでしょうか。
国土交通省では、船員の労働環境を守るため、今後もさまざまな施策を打ち出していく予定です。事故を未然に防ぎ、安心して働ける環境を整えるために、業界全体で協力していくことが求められます。