ヤマダホームズとLIXILによる環境負荷低減への取り組み
本記事の背景
株式会社ヤマダホームズ(群馬県高崎市)と株式会社LIXIL(東京都品川区)は、2050年のカーボンニュートラル達成に向け、住宅・建築分野でのLCCO₂(ライフサイクルCO₂)排出量の削減に取り組むことを発表しました。この発表は、デジタルイノベーションの総合展「CEATEC 2024」で行われました。
2023年7月には、WMO(世界気象機関)が過去最高の平均気温を発表し、国連は「地球沸騰化」という厳しい警告を出しました。このような背景の中、住宅・建築分野におけるCO₂排出量の削減は、使命であり課題です。特に建設部門のCO₂排出は世界全体の約37%を占め、その中でも戸建住宅からのエンボディドカーボンは約半分に達するとされています。
取り組みの具体内容
ヤマダホームズはLIXILの「GREEN WINDOW」の考えに賛同し、自社の環境基準「YAMADA GREEN」を基にした「YAMADAスマートハウス」を提案しています。この住宅では、「LIXIL 省エネ住宅シミュレーション」を活用してLCCO₂排出量を算出し、徹底した環境配慮を実践しています。
「YAMADAスマートハウス」は、太陽光発電によって電力を自給し、家庭内で優先的に使用することができます。また、余った電力はEV(電気自動車)に充電され、夜間に使用することで電力消費量の削減が可能です。このシステムはHEMS(Home Energy Management System)によって管理され、リアルタイムでの電力使用状況を把握し、住環境の効率を向上させます。
展示ではLIXILの様々な省エネ製品が紹介され、これには高性能窓「TW」や、スマートロックシステム「Fami Lock」を搭載した玄関ドア「ジエスタ2」、電動シャッターといった製品が含まれています。これらの製品は、最新の技術を駆使して環境負荷の軽減を図っています。
SUSTAINABILITYへのコミットメント
今後、ヤマダホームズとLIXILは協力し、住宅・建築分野でのLCCO₂排出量削減に向けて取り組みを進めることで、脱炭素社会の実現を目指します。展示会での活動を通じて、より多くの人々にこの取り組みを知ってもらい、持続可能なライフスタイルを推進していきたいと考えています。
まとめ
ヤマダホームズとLIXILによる環境負荷低減の取り組みは、住まいの価値を高めるだけでなく、未来の世代に向けた持続可能な社会の実現にも寄与します。今後も両社は新しい技術やアイデアを取り入れながら、環境と共存する住宅の実現に向けて努力を続けていくことでしょう。