ファッション業界のリサイクル推進に向けた施策
ファッション業界における環境への配慮が高まる中、衣料品のリサイクル事業を展開する株式会社shoichiが、2023年2月4日から6日にかけてイタリアのミラノで開催された国際的なテキスタイル展示会「ミラノ・ウニカ」に出展しました。この展覧会は、リサイクルやサステイナブルなファッションへの関心が高まる中、shoichiにとって新たなビジネスパートナーを見つけるための絶好の機会となりました。
リサイクルとアップサイクルを前面に
展示会では、shoichiのブースにアップサイクルした生地や糸、製品が並びました。特に新たに導入した裁断機を用いたリサイクルプロセスを説明する映像が注目を集め、多くのバッグブランドや雑貨メーカーからの関心を引きました。shoichiは出展企業の中で、リサイクルとアップサイクルを前面に打ち出すことで独自性を強調し、多くの訪問者との具体的な商談が行われました。
訪問客からは、「自社の商品もアップサイクルできないか」という質問が相次ぎ、アップサイクルに対する企業の関心が高まっていることが分かりました。リサイクルに関しては従来の商品を手放さなければならないのに対し、アップサイクルは新たな価値の創造を目指す動きが顕著でした。
訪問客のフィードバック
今回の展示会では、約40社の訪問客と商談を行い、前回の出展時の60社に比べると数は減少したものの、リサイクルに強い関心を持つ企業が多く、質の高い商談が実現しました。特に、ラグジュアリーブランドやバッグブランド、生地メーカーなどが関心を示し、時計メーカーに至ってはアップサイクルのフェルト生地についての興味を示しました。
コロナ影響の残る中、日本企業の出展は少数にとどまりましたが、イタリア企業からは非常に多くの声が寄せられました。このことから、海外市場ではリサイクルやサステナブルな取り組みへの需要が高まっていることが伺えます。
展示会の成果と今後の展開
展示会を通じて挙げられた成果は、具体的な商談の成立や新たなコラボレーションの可能性を生むものでした。例えば、日本国内に在庫を持つ企業がリサイクルの試験運用を開始し、商談を通じてバッグのリサイクル映像をブースで流すことで具体的な関心が集まりました。また、イタリアのラグジュアリーブランドとの商談が進行中で、さらにはアップサイクル生地の買取を検討する大手企業も登場しており、shoichiはさらなる展開を期待しています。
今後、shoichiはリサイクルの対象をアパレル製品だけに留まらず、シューズ、バッグ、コスメの容器にまで拡大することを計画しています。このような取り組みは、環境に優しい持続可能なファッション産業への貢献につながります。
さらに、仕分け作業には就労支援事業所を活用するなど、社会的な貢献を考慮した事業展開も行っています。shoichiは、今後も「ミラノ・ウニカ」への出展を継続し、リサイクルやアップサイクルに関心を持つ企業との新たな取引の拡大を目指していきます。
お問い合わせ
【株式会社shoichi】 代表取締役 山本 昌一
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