株式会社ThinkerがCES 2025に初出展
株式会社Thinker(シンカー)は、来る2025年1月7日から10日まで、アメリカ・ラスベガスで開催される世界最大のテクノロジーイベント「CES 2025」に出展することが決まりました。この出展は、独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)の主催するスタートアップ限定エリア「Eureka Park」に設置される「Japanパビリオン」に特別に選ばれたことによるものです。
代表取締役の藤本弘道氏は、Thinkerが誇る独自の「近接覚センサー」技術を世界にアピールするチャンスを得たことに大きな期待を寄せています。特に、製造現場における革新を目指す同社のロボットハンド技術は、今後の産業用ロボットの未来を大きく変える可能性を秘めています。
センサー技術の紹介
Thinkerの「TK-01G」は、高速で高分解能のセンサリング技術を採用し、赤外線とAIを組み合わせることで、物体の位置や形状を非接触で把握できる画期的なデバイスです。特徴的なのは、従来のカメラを使用せずに、難しいとされていた鏡面や透明物質の取り扱いが可能である点です。
このセンサーにより、ロボットハンドのピッキング能力が飛躍的に広がります。特に、現場の環境に応じた柔軟な動作ができることから、ロボットの適用可能な領域が広がり、さまざまな産業への導入が期待されています。
防塵・防水性能を実現
「TK-01G」は、防塵・防水設計が施されており、厳しい環境下でも使用可能です。適切なケーシングにより、メンテナンスが容易に行えるため、実際の製造現場でも安心して利用できるように作られています。これにより、従来は導入が難しかった製造業にも取り入れられる可能性が高まっています。
CESでの活動
CES 2025では、Thinkerは以下のようなジェトロ主催のイベントにも参加する予定です:
日時:2025年1月5日(日)14:00ー16:00
会場:Mandalay Bay Convention Center
- - メディア向け、展示会【ShowStoppers】
日時:2025年1月7日(火)18:00-22:00
会場:Bellagio Hotel
これらのイベントで、Thinkerの技術やビジョンを直接伝えることで、国内外の企業や投資家との新たな関係を築くことを目指します。
思考を持つロボットの未来
Thinkerは「考えるロボット」の実現を目指し、自社の開発した近接覚センサーを活用したソリューションを提供しています。このセンサーは、AIによって自ら判断する力を与えられ、協働ロボットとしての新しい役割を担うことで、従来の産業を大きく変えていく可能性があります。
社名の「Thinker」には、「考え抜く集団」「考えるロボット」「進化を加速させる」という思想が込められており、その理念が展示会で具体化されることを期待しています。
今後の展望
Thinkerは、これからも革新的なセンサー技術を通して、産業界に新しい風を吹き込む企業として成長していくでしょう。CES 2025での彼らの挑戦は、新しい技術がどのように社会を変えていくのか、その一端を示す重要なステージとなるに違いありません。