南房総市・館山市内事業者デジタル化支援事業
千葉県の南房総市と館山市が共同で実施する「令和7年度南房総市及び館山市内事業者デジタル化支援事業」に、全国約100拠点を展開する「DX学校」が運営委託を受けました。これにより、地域の中小企業がデジタル化を進めるための支援が強化されることになります。
事業内容の概要
この取り組みの目的は、両市内の事業者に対してデジタル技術の導入やその後の効果的な運用をサポートし、結果的に事業の収益向上を目指すことです。具体的には、以下の4つのステップで実施されます。
1.
STEP1 セミナー
2.
STEP2 経営診断
3.
STEP3 補助金申請
4.
伴走支援
STEP1 セミナー
セミナーは2025年8月4日に館山商工会議所で開催され、参加者はリアルセミナーに加え、オンラインやアーカイブ動画での参加も可能です。参加費は無料で、デジタル化に関する重要な情報が提供されます。当日は、デジタル化の原則や成功事例、さらには「失敗しないIT導入」に関する話題が取り上げられます。
加えて、セミナー後には個別相談会も設けられ、先着5社が各自の課題を持ち寄って、専門家からのアドバイスを受けられます。
STEP2 経営診断
次に、STEP1のセミナーに参加した事業者を対象に「経営課題を解決するITツール診断」が行われます。こちらはオンラインで実施され、必要に応じて専門家が訪問して各社の具体的なニーズに応じたITツールを提案します。また、補助金申請に必要な計画書作成もサポートします。
STEP3 補助金
南房総市・館山市独自の「デジタル化トライアル補助金」も利用可能で、業務効率化や集客拡大を目的とした補助が受けられます。補助金の申請には、STEP1とSTEP2の両方を受けることが条件です。この補助金制度を通じて、企業のデジタル化へのハードルを下げる狙いがあります。
伴走支援
具体的なITツールの導入後も、専門家による「伴走支援」が行われ、約4ヶ月間にわたり各社の社内定着や運用のサポートが継続されます。これにより、企業側の疑問や悩みに真摯に向き合うことで、実際の成果が見える形にしていくことが期待されています。
DX学校とは
株式会社ディグナが運営する「DX学校」は、中小企業向けのIT導入支援や人材育成を行っています。高いITリテラシーが求められる現代において、専門用語を使わずにわかりやすい教材を提供することで、より多くの企業がデジタル化に取り組むことを可能にしています。 代表取締役の梅崎健理氏は、「中小企業がデジタル化を通して小さな成功体験を得ることが重要」と話しており、今回の事業でも地域の企業をしっかりサポートする姿勢を見せています。
このように「DX学校」を通じてのデジタル化支援は、南房総市や館山市の地域経済をさらに活性化させる重要な一歩となるでしょう。地域の中小企業がより多くのビジネスチャンスを得られるよう、今後の取り組みに注目です。