カバのマスタークラスセミナーの開催
2025年9月17日、東京の帝国ホテルにて、スペインの「カバ原産地呼称統制委員会(D.O.Cava)」が主催するマスタークラスセミナーが行われました。このセミナーは、日本の食とワインのプロフェッショナルを対象に、高品質スパークリングワイン「カバ」に焦点を当て、その魅力を深く理解することを目的としています。
カバの魅力とは?
「カバ」は、独自の伝統製法で作られたスパークリングワインで、瓶内での二次発酵によってその特徴的な泡と風味を生み出します。今回のセミナーでは、カバに込められた“時間”がどのようにその味わいに影響を与えるのかを参加者が学ぶことができました。
講師陣には、カバ騎士団の初代メンバーであるソムリエの菊池貴行氏と、スペインワインの専門家である森本知佐子氏が参加。彼らはセミナーを通じて、D.O.Cavaの概要や最新情報、また特に注目される「グアルダ・スーペリオール」について詳しく講義しました。
テイスティング体験
セミナーでは、参加者は13のワイナリーから選りすぐりのカバを試飲する機会を得ました。テイスティングの時間では、カバの持つ異なる個性や風味を直接的に体験でき、各カバが生まれる背景についての理解が深まりました。菊池氏はこう述べています。「一つ一つのグラスから、スペインの風土や歴史が感じられるのがカバの魅力です。ワイン愛好家としても、非常に刺激的な時間でした。」
懇親会の様子
セミナーの後、参加者は帝国ホテル内に新設されたラウンジ「RENDEZ-VOUS AWA」へ移動し、リラックスした雰囲気の中で更なるテイスティングを行いました。この懇親会では、特制のタパスを用意し、それに合うカバを試飲する形で、カバが持つ多様性を実感することができました。
日本におけるカバの状況
近年、日本国内においてカバの人気は高まっており、現在では国内で6位の輸入市場を誇る存在となっています。カバは「品質とトレーサビリティ」「長期熟成」「伝統の継承」「サステナビリティ」の象徴とも言える存在であり、特に高品質な長期熟成カバに対する関心は、ますます高まっています。
カバの魅力は、ただの飲み物として楽しむだけでなく、時をかけた長期熟成と職人技に裏打ちされた本物志向を大切にしている点にあります。これによって、飲む人々にとっての贅沢に変わるのです。
カバのブランド紹介
今回のセミナーで紹介されたカバのブランドには、バルフォルモーサやセグラ ヴューダスなど、シャンパーニュに匹敵する品質のスパークリングワインが数多くあります。これからもその品質の高さを通じて、カバはさらに多くの人々に愛されていくことでしょう。
最後に、カバ原産地呼称統制委員会は、高品質なスパークリングワインを提供するために厳しい基準を設けています。これにより、カバは国際的にも高く評価されています。
このセミナーを通じ、参加者は新たにカバの魅力を再発見し、日本のガストロノミーシーンにおけるカバの地位がさらに向上することが期待されます。