物流業界の未来
2026-03-23 15:21:33

NTTとKCCS、物流業界の未来を切り拓くエコセントラルコンピューティングを実現

NTTとKCCSが導入するエコセントラルコンピューティング



近年、物流業界は急速に変化しており、その中でも特に注目を集めているのが、NTT株式会社と京セラコミュニケーションシステム株式会社による新しい技術、エコセントラルコンピューティングの導入です。この取り組みは、再生可能エネルギー100%を利用したデータセンターと物流倉庫を連携させるもので、デジタルトランスフォーメーション(DX)とグリーントランスフォーメーション(GX)の実現を目指しています。

物流業界が抱える課題


物流業界は、労働力不足やコストの上昇といった厳しい現実に直面しています。また、脱炭素化への対応も急務であり、業界全体で業務の省人化や高度化を推進する必要があります。現在、多くの企業が倉庫業務の自動化に取り組んでいますが、全体の最適化やエネルギー消費の削減はまだ十分には実現できていません。そこで、エコセントラルコンピューティングが打ち出されました。

エコセントラルコンピューティングとは?


エコセントラルコンピューティングは、AI/GPU処理を再エネ100%のゼロエミッション・データセンターに集約する仕組みです。これにより、物流倉庫内のカメラ映像を遠隔地でAI解析し、安全監視や動線可視化、ロボット制御といった新たな可能性が広がります。この取り組みは、NTTのIOWN APNを活用することで実現しました。

技術検証の実施


具体的には、私たちは千葉県流山市にある物流倉庫と北海道石狩市のゼロエミッション・データセンターを直結させました。ここで、リアルタイムな作業動線の可視化や異常検知が可能であることを確認しています。更に、遠隔のGPUサーバーからアームロボットを制御することで、効率的な入出荷作業が可能となります。ネットワーク遅延も最小限に抑えられ、衝突予測機能も搭載されています。

環境負荷の低減と効率化


このシステムの導入により、倉庫現場の電力消費を抑え、脱炭素化を進めることが期待されています。また、ロボット制御に必要なAI処理を再エネで実行することで、運用コストの削減にもつながります。これにより、倉庫に配置するITリソースを最小限にし、システムメンテナンスや設備投資コストも減少します。

安全な作業環境の実現


さらに、この技術を利用することで、人とロボットが協力して安全に作業を行える環境を整えることが可能です。物流業界における人手不足の問題にも対応できる点が評価されています。作業エリアの安全性と空間活用が両立できるこのモデルは、業界の未来を大きく変える可能性を秘めています。

未来への展望


NTTとKCCSは、今後もこの技術を深化させ、持続可能な物流倉庫DXの商用展開を急ピッチで進める考えです。また、物流業界以外にも製造業やインフラ分野への応用も視野に入れ、より広範な産業利用を目指します。IOWN Global Forumでのパートナーとの連携を通じて、さらなる技術革新を促進していく方針です。エコセントラルコンピューティングは、ただのテクノロジーではなく、未来の物流業界の標準をつくる新しい流れとなるでしょう。


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会社情報

会社名
京セラコミュニケーションシステム株式会社
住所
京都府京都市伏見区竹田鳥羽殿町6京セラ本社ビル内
電話番号

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