イルミナが国立がん研究センターと連携しアジアでのがん治療研究を推進へ

アジアにおけるがんの中でも特に深刻な問題となっている頭頸部がん、特に上咽頭がん。このがんはアジア、特に東南アジア地域での発生率が非常に高く、新たな症例の80%以上がアジアで確認されています。その結果、上咽頭がんは東南アジアにおいて、がん罹患数第9位、死亡率第8位に位置します。この状況を打破すべく、イルミナと国立がん研究センターが共同研究プロジェクト「A-TRAIN」を立ち上げました。

このプロジェクトは、アジアのいくつかの国で実施され、特に上咽頭がんを含むがんのゲノム異常に注目し、新たな治療法の開発を目指しています。国立がん研究センター中央病院の腫瘍内科長である米盛勧氏は、上咽頭がんの治療が難しいため、新しい治療法の開発が急務であると強調しました。この研究では、リキッドバイオプシーを用いて、患者の血液から得られるサンプルを解析し、がんに関する詳細な情報をデータベースとして構築していきます。

イルミナのアジアパシフィック&ジャパン担当グローバルコマーシャルヘッドのGretchen Weightman氏は、この国際共同研究に貢献する機会を大変嬉しく思っていると述べています。彼女は、アジアの患者の健康改善に向けた施策を推進し、個別化医療の発展に寄与したいと考えています。

今回の研究プロジェクトは「ATLAS Project」の一環として行われ、最大96名の上咽頭がん患者の血液検体を使用してゲノム解析を行います。主にイルミナのTruSight Oncology 500 ctDNAパネルを使用し、523の既知および新しい腫瘍バイオマーカーを同定し、がんの進行に関連する重要な体細胞変異を解析します。

今後1年の間に、得られたデータをもとに、マレーシアやタイ、フィリピン、インドネシア、ベトナムとの国際共同研究のプラットフォームを設立する計画です。これによって、アジア地域におけるがん治療の開発が一層進展し、多くの患者に新しい治療の光が差し込むことを期待しています。

イルミナは、ゲノム解析技術を駆使してヘルスケアの向上を目指す企業であり、ライフサイエンスから生殖医学まで、多様な分野で自身の技術を活用しています。今後も、患者のニーズに応える新たな治療法の開発に力を入れていくことでしょう。お客様へは、最新の研究成果を通じて、より良い医療サービスの提供をお約束します。

会社情報

会社名
イルミナ株式会社
住所
東京都港区芝5-36-7三田ベルジュビル22階
電話番号

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