小野測器、新たな拠点「中部リンケージコモンズ」を豊田市に建設へ
株式会社小野測器は、愛知県豊田市に新たな技術開発拠点「中部リンケージコモンズ(CLC)」の建設を開始すると発表しました。この新たな拠点は、2025年12月に着工し、2027年9月に稼働する予定です。
世界トップの試験設備
この新拠点の目玉となるのが、国立大学法人東京大学大学院と連携して進められている「電気自動車の振動計測制御に関する社会連携講座」で得られた世界最先端の制御技術です。これらの技術は、次世代モビリティの開発に大きく寄与すると期待されています。
地域との協働を推進
CLCでは、地元の教育機関や異業種の企業との連携を深め、共創パートナーとの共同開発を進める考えです。特に自動車産業が盛んな中部エリアに設立することで、地域の企業とも密なコミュニケーションを図り、技術発展に寄与することを目指します。小野測器は、地域のニーズに応えつつ、次世代モビリティ技術の研究開発を進め、さらなる価値創造を推進していきます。
経営戦略としてのデジタル開発
小野測器は、2060年中期経営計画「Challenge StageⅣ」で「デジタル開発への対応」を成長戦略の一環と位置付け、CLCを通じてその技術を最大限活用する方針を掲げています。建設費用は総額23億円にのぼる予定で、グローバルな競争力を高めるための重要なステップとなります。
着工から稼働までのスケジュール
建設地は豊田市緑ヶ丘に位置し、土地面積は約4,500㎡です。2025年12月に着工し、2027年9月に稼働予定のCLCでは、次世代モビリティや自動車メーカー、サプライヤーからの騒音・振動評価(NV評価)を実施予定です。これにより、幅広いメーカーのニーズに応えることができ、モビリティの未来を牽引する拠点となることでしょう。
地域への貢献と共同開発
小野測器は地域とのつながりを重視しており、特に志を共有する企業や団体との協力を強化していく方針です。CLC内には共創スペースも設け、他社との共同開発を推進します。また、愛知県豊田市からは企業立地奨励事業者としての指定も受けており、地域経済にも貢献することが期待されています。
さらなる情報提供
この新拠点の開発は、日本国内の自動車産業が抱える課題に取り組むための一環でもあります。小野測器は、東京都内の国立大学との連携を強化し、今後の技術開発に反映させていく方針です。また、これらの活動は、企業としての持続的成長の一環とされています。小野測器は、人と技術のより良い関係を築きながら、進化し続ける社会の実現に寄与することを目指します。
今後の進展が楽しみな取り組みとなるでしょう。私たちの生活の中でも、モビリティの未来がより便利で快適になることを期待しています。