住宅ローン利用者の実態
2025-08-21 10:38:29

50代以上の住宅ローン利用者、変動金利の選択多し。返済負担増と借り換え検討の現状とは

50代以上の住宅ローン利用者、変動金利選択が主流



近年、50代以上の住宅ローンを利用する人たちが、どのような金利プランを選んでいるのか、そしてその理由は何かといったことに関する調査が行われました。株式会社400Fが運営する『オカネコ』による調査によれば、50代以上の住宅ローン利用者の実に65.1%が変動金利を選択しているという結果が明らかになりました。この選択には多くの理由がありそうです。

変動金利が70%弱を占める現実



今回の調査で、住宅ローンの金利タイプについて尋ねたところ、変動金利を選んだという人が66%近くを占めることが分かりました。この傾向は、金利が低い状態が続いているために変動金利が魅力的に映っているということに起因しています。実際、変動金利を選択した理由として最も多かったのは「固定金利よりも金利が低かった」との回答で、81.5%の人がこの理由を挙げています。

一方で、固定金利を選んだ理由としては、返済額が一定であることで計画が立てやすいという点が51.8%に達しました。このことからも、住宅ローンを組む際には金利のリスクだけでなく、将来的な生活設計も考慮されていることが浮かび上がります。

約半数が感じる返済負担の増加



しかし、変動金利を展開する中で、実際に返済負担を感じている層も少なくありません。調査によれば、住宅ローンを借り入れた時と比べ、現在の返済負担が増えたと感じている人は43.3%に上ります。その理由は主に金利の上昇や物価の上昇によるもので、特に金利の上昇を挙げる声が63.9%と大きな割合を占めました。

60歳以降も住宅ローンを返済する現実



さらに衝撃的なのは、約9割の人が60歳以降も住宅ローンの返済を続ける見込みであることです。具体的には、60代を迎える頃にはまだ返済が残っている人が多く、新たな収入の減少を念頭に入れた返済計画の見直しが必要であると考えられます。

借り換え検討経験者は47%



また、住宅ローンの借り換えに関しては、47%の人がその検討を行った経験があります。その多くが金利引き下げのチャンスを意識しての参入ですが、手続きの面倒さが借り換えをためらう理由として挙げられることも忘れてはならない点です。

退職金を利用した繰上げ返済の意向



退職金の使い道に関しては、住所者の約24%が住宅ローンの繰上げ返済に充てる意向がある一方で、47%は「いいえ」と回答。この傾向は、住宅ローンの完済よりも老後の生活資金の確保が優先されがちなことを示しています。

まとめ



これらの調査結果から明らかなのは、変動金利を選択する人が多く、その結果、半数以上が返済負担の増加を実感していることです。借り換えに関するニーズは高いものの、実際に繰り上げ返済を選ぶ人は少なく、老後の生活資金の確保が重視されている傾向があります。これからの金利動向によっては、返済負担がさらに増加する可能性があり、その影響を考慮した計画を練ることが、老後の生活の質を守るために不可欠です。金融機関やファイナンシャルプランナーとの相談は、今後ますます重要な役割を果たすことでしょう。調査を通じて、こうしたニーズに対してしっかりとした情報提供の必要性も強まっていきそうです。


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