小田原が誇る新たな特産品「いさき蒲鉾」
小田原の海が持つ潜在能力を引き出した、新たな特産品が誕生しました。その名も「いさき蒲鉾」。有限会社山上蒲鉾店が製造するこの商品は、地元の恵みを凝縮した逸品です。
小田原親水域の恵みを活かす
小田原蒲鉾協同組合は、地域の間伐材を活用して蒲鉾板を製作し、地元で捕れる魚を原材料にした「小田原地魚づくり」というプロジェクトを立ち上げました。特に、杉の間伐材を用いた蒲鉾板は、地域の森を健全に保つことに寄与しています。適正な間伐を施すことで、山から海への栄養が循環し、小田原の海の豊かさを育んでいます。
最近の地球温暖化により、魚が捕れる時期や場所に変化が生じています。幸いにも小田原では一定数の魚が捕れるものの、どの魚が豊漁となるかは予測が難しい状況です。そこで、漁師たちは、その時々のお魚を活用して最高の商品を作ることにしました。
鮮度への思い
今夏、イサキが豊漁となり、そこから生まれたのが「いさき蒲鉾」です。イサキは、夏の台風の影響で沿岸にやってくる肉食性の魚で、甲殻類などの小動物を捕食して成長します。そのため、イサキの身が最も美味しいのは、台風を避けて沿岸にやってくる初夏の時期です。
私たちは、昨年の夏に漁師たちが獲ってきた新鮮なイサキを自らすり身にして冷凍保存。その後、蒲鉾への製品化に向けて、黒糖や塩などでの味付けや練り具合を改良し、半年以上の時間をかけ商品開発を行いました。結果として、イサキの魚肉を100%使用し、化学調味料無添加で作られる蒲鉾が完成しました。これは、小田原初の試みです。
地域を支えるものづくり
いつもは樅(もみ)の木で作られる蒲鉾板ですが、地元活性化のため、特別に杉の間伐材を使用しています。これで、通常の蒲鉾とはひと味違う、地域の特性あふれる一品となるのです。
漁獲状況によってそのつくり方が変わるため、毎回工夫を重ねながら、上村純正とのコラボレーションにて蒲鉾の品質向上に努めています。今後さらに進化する可能性を模索している段階です。
再びイサキが大量に獲れるかは未知数ですが、この「いさき蒲鉾」に込めた思いと、まだまだ試行錯誤を続ける姿勢が、今後の展開を楽しませてくれることでしょう。ご意見や感想をお寄せいただくことで、私たちの蒲鉾づくりがさらに深化していきます。
お求めはオンラインで
ぜひ、一度味わってみてください。「いさき蒲鉾」は、あなたの食卓に新しいアクセントを加えてくれることでしょう。有限会社山上蒲鉾店のコーポレートサイトやオンラインショップで詳細情報を確認できます。
山上蒲鉾店 オンラインショップ
小田原の実りを活かした「いさき蒲鉾」を、心ゆくまでお楽しみください。期待が膨らむこの新商品を、ぜひお試しあれ。