8月24日と25日の両日にわたり、鎌倉で「第29回 日本在宅ケア学会学術集会」が開催されました。このイベントは, 在宅ケアに関する新たな知見を得るための貴重な場となり、さまざまな企画や演題が発表されました。特に、訪問看護のデジタルトランスフォーメーション(DX)に焦点を当てた交流集会「訪問看護を変えるDX:生産性向上への道筋と成功事例の探求」では、業界のリーダーや専門家が参集しました。
この交流会において、株式会社ゼストの代表取締役社長である一色淳之介氏が登壇し、自社のクラウドサービス『ZEST』がいかに訪問看護の生産性を向上させるかを詳しく解説しました。『ZEST』は、在宅医療・介護の訪問スケジュールを自動で作成するシステムであり、現在では業界導入社数No.1を誇るサービスに成長しています。
一色氏は、訪問看護事業のDX化が急務である理由として、国の健康政策や医療方針の推進を挙げました。特に、同氏は実際のユーザーデータを基に、『ZEST』を導入することで生産性が64%向上する可能性があると紹介しました。この向上は、職員に対する給与改善や利益率の向上といった、経営面でも大きなメリットをもたらします。
ゼストは、今後ともユーザーからのフィードバックを重視しながら『ZEST』を改善し、業界全体のDXの重要性を広める活動を続けてまいります。それにより、より良い在宅医療・介護サービスの提供そのものを目指しています。
イベントの終了後、参加者からは『ZEST』の具体的な効果や今後のビジョンに関する質問も多く寄せられました。これに対し、一色氏は「私たちは皆さまの大切な想いを護りつつ、テクノロジーの力で支える存在でありたい」と熱意を持って語りました。
また、『ZEST』は在宅医療・介護現場でのセキュリティ対策にも取り組んでおり、2023年12月には国際規格の「ISO/IEC27001:2022」の認証を取得しています。これにより、医療情報の取り扱いに関しても高い信頼性を提供しています。さらに、厚生労働省、経済産業省、総務省の提唱する医療情報システムに関連するガイドラインにも準拠をし、医療ISACの認証を受けるなど、安心して利用できるシステムを目指しています。
『ZEST』が目指すのは、誰もが住み慣れた自宅で快適に過ごせる生活の実現です。医療や介護の現場は依然として多くの課題を抱えており、訪問看護の仕事を続けるには相当な努力が必要ですが、それでも「一人ひとりの人生を護りたい」という思いから、現場の専門家たちは奮闘しています。
株式会社ゼストはこの強い想いをテクノロジーで支え、少しでも多くの時間的・精神的な余裕を提供することが使命と考えています。今後もこのビジョンを実現するため、一層の努力を続けていく所存です。