ペットと共に命を守る災害対策『ペット防災カレンダー2026』が登場
2023年9月は防災月間。特定非営利活動法人「人と動物の共生センター」と「全国動物避難所協会」は、今年も新しい『ペット防災カレンダー2026』の配布を開始します。これは、ペットを飼う人だけでなく、全ての動物とその飼い主を対象にした啓発ツールです。私たちが目指すのは、より多くの人々に平時から備えと選択肢を意識してもらい、災害時にも安心して避難ができる社会の実現です。
無料配布のスケール
カレンダーは、企業の協力も得て2万部が無料で配布される予定で、さらにクラウドファンディングを通じて5万世帯に届けることを目指しています。これまでに累計で19万部が発行され、さまざまな組織や個人の協力を得て、全国規模でペット防災の重要性が広まっています。
課題と必要性
昨年1月に発生した能登半島地震では、ペットを理由に避難を諦めざるを得なかった被災者が、火災で命を落とすという悲劇がありました。この事故は、日本が多種多様な自然災害に見舞われているにもかかわらず、ペット同行避難が十分に対応できない現状を浮き彫りにしました。特に避難所では、アレルギーや騒音、衛生面の問題からペットが受け入れられない場合が多く、私たちはこの社会的課題を解決するために努力しています。
動物避難所の普及を進めることで、ペットとその飼い主が共に避難できる選択肢を増やしていく必要があります。私たちが目指しているのは、誰もが安心して行動できる環境の創出です。
2026年度版の新たな取り組み
新しく発行される2026年度版カレンダーでは、ワークショッププログラムを充実させ、地域の防災啓発活動に役立つように内容を見直しました。このワークショップを通じて、防災意識を高めつつ実践的な知識も持ってもらえるようにしています。
理事長からのメッセージ
「ペット防災カレンダーは、日常生活の中で防災を考えるための手助けをするものです。ペットを理由に避難できずに事故が起きることをなくすため、行政や地域との協力を強め、ペット同行避難が当たり前になる社会を共に築いていきたいと思っています。」と、理事長の奥田順之は語ります。
いざという時のために
9月10日には「ペット防災」の協力者募集中の説明会も開催されます。このプロジェクトに参加することで、皆がそれぞれの役割を果たし、災害時に人とペットの命を守れる体制を整えていくことができます。
説明会では、カレンダーの詳細な解説や、協力可能な方法についてお伝えしますので、ぜひご参加ください。私たちは人と動物が共に生活し、より良い社会を作るために尽力します。
詳細な情報
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ペット防災カレンダー総合ページ
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クラウドファンディングページ
団体情報
- - 団体名: 認定特定非営利活動法人 人と動物の共生センター
- - 設立: 2012年3月23日
- - 理念: 人と動物が共に生活する中で生じる社会的課題の解決を通じて、互いに思いやりを持てる社会を作ること。
- - 本部所在地: 岐阜県岐阜市岩地二丁目4-3
- - 連絡先: TEL: 058-214-3442
- - 理事長: 奥田順之、獣医行動診療科認定医