DX支援のセルプロモートとAIセキュリティ企業のスライスチーズが業務提携

DX支援の新たな取り組み

2023年、デジタルトランスフォーメーション（DX）推進を支援するセルプロモート株式会社と、AIを駆使したセキュリティサービスを提供する株式会社スライスチーズが提携を発表しました。この提携は、サイバーセキュリティの課題に対処し、企業が迅速かつ安全にセキュリティ対策を導入できる体制の構築を目指しています。

社会的背景

ここ最近、リモートワークの普及やDXの加速により、企業のサイバーセキュリティの脅威は増大しています。内閣サイバーセキュリティセンター（NISC）の報告書によれば、悪用される未知の脆弱性や新技術に伴うリスクが増え、従来の対策では太刀打ちできない状況が続いています。

安全なIT環境を保障するためには、企業が組織的にセキュリティ体制を整えることが不可欠ですが、多くの中小企業がその体制を持たないという実態があります。実際、情報処理推進機構（IPA）の調査によると、約7割の企業が十分なセキュリティ対策を整備していないとされています。

提携の目的

このような背景から、数多くの中小企業にDX支援実績を持つセルプロモートと、先進的なAIセキュリティ技術を持つスライスチーズが業務提携を結びました。両社は、サイバーセキュリティの課題に包括的に対応し、企業が必要なセキュリティ対策を整えられるようワンストップの支援を行います。

具体的な提携内容

提携により、両社は以下の活動を展開する予定です：

- セキュリティ脆弱性診断の実施
- セキュリティ対策の評価
- セキュリティロードマップの策定
- 組織のセキュリティ体制構築
- 業務運用の設計・高度化
- インシデントへの対応支援

セルプロモートは、顧客のニーズに基づいた最適なセキュリティ対策を提案し、中小企業のデジタル化とセキュリティ強化を支援します。一方、スライスチーズは、専門的な知識を持つチームと先進的なAI技術を駆使し、具体的な解決策を提供します。

この連携により、企業はセキュリティ対策を安心して導入でき、より強固なデジタル環境の実現が期待されています。

代表者のコメント

セルプロモートの代表取締役、林亮太氏は、「AI技術の進化に伴い、セキュリティ対策はますます重要になっています。この提携を通じて、企業が信頼できるIT環境を構築できるよう全力を尽くします」と述べています。

スライスチーズの代表取締役、岩城拓海氏は、「サイバー攻撃は増加しており、信頼できるセキュリティ人材の不足が課題です。双方の強みを結集し、国産の高品質なセキュリティを提供することに尽力します」とのコメントを寄せています。