リハビリ新たな一歩、「よっこいチョイス」体験会
2023年10月20日、愛知県豊明市役所にて、座位バランスゲーム「よっこいチョイス」を用いた特殊詐欺被害防止イベントが開催されました。このイベントは、全国的な課題である特殊詐欺に対する意識を高める一方、リハビリテーションの新しい形を提案することを目的としています。
登壇者には株式会社スピードの代表取締役でプロデューサーの岩木勇一郎氏、藤田医科大学リハビリテーション医学講座主任教授の大高洋平氏、愛知県警察本部の渋谷塁氏といった専門家が揃い、それぞれの視点から活動の意義を語りました。
ゲームの目的と内容
「よっこいチョイス」は、プレイヤーが特製のシートに腰かけ、身体の重心を左右に傾けることでクイズに答えていくゲームです。簡単なルールながら、素早く正確に回答する必要があるため、展開は非常に白熱します。運動法に関しては、難易度の調整も可能で、リハビリや運動不足の解消に適しています。
特に、今回は愛知県警察による特殊詐欺に関するクイズが実施され、参加者は知識を深めつつ、チーム対抗で得点を争いました。防犯ボランティア団体「アイチレディース4豊明支部」と、大学生のボランティア「APP」が競い合う構図となり、参加者の熱気に包まれました。
リハビリと防犯の両立
ゲームを通じて、参加者は自然と身体を動かし、その合間に特殊詐欺に関する知識を得るという、二重の効果が期待できる内容です。特に、日常生活において重要視されるバランス感覚の向上と、特殊詐欺に対する防犯意識の強化は、今後の社会においても重要なテーマになっていくでしょう。
イベントの最後に、大高教授が「みなさんの熱気が感じられ、このシステムが娯楽を通じて運動を促進できたことを嬉しく思います。転倒事故の予防という国民的な課題に向け、新たな知識の提供もできたことが非常に良い結果でした」と述べられました。
特殊詐欺の現状
現在、特殊詐欺は依然として増加傾向にあり、特に「ニセ警察詐欺」と呼ばれる事例が多発しています。年齢層を問わず広がる被害に対し、適切な知識の普及が不可欠な状況となっています。今回のイベントは、参加者が楽しく学ぶ機会となり、重要なメッセージを発信する場でもありました。
会社概要
「よっこいチョイス」の開発を手がける株式会社スピードは、2012年に設立されました。「エンタメ×デジタル」をテーマに、様々なプロジェクトを展開しています。リハビリの新たな形を提案する一方で、楽しむことが運動につながるという新たな境地を目指しています。詳しくは彼らの
公式ウェブサイトをご覧ください。
以上、「よっこいチョイス」が提供する新しいリハビリの在り方と、地域防犯活動についてお伝えしました。今後の展開にも期待が高まります。