日工とベトナム交通運輸大学の新たな協力関係
日工株式会社(兵庫県明石市)は、ベトナム交通運輸大学との間で覚書を締結しました。この取り組みの目的は、ベトナムにおける加熱再生アスファルト合材(Recycled HMA)技術の普及と教育、研究、応用に関するものです。
覚書の背景
この覚書は、アジア全体での脱炭素化を目指す「Asia Zero Emission Community(AZEC)」の取り組みの一環として署名されました。具体的には、ベトナム政府が2030年までに高速道路5,000㎞と社会住宅100万個の建設を目指す中で、交通インフラ技術の革新と人材育成に寄与することを目的としています。現状、ベトナムでは加熱再生アスファルト合材の活用は限られており、先進国に比べ採用事例が少ないのが実情です。
具体的な取り組み内容
覚書には、以下のような具体的な取り組みが盛り込まれています。
- - ベトナムにおける加熱再生アスファルト合材技術の規格化に向けた共同研究と支援
- - 最新技術に関する研修やセミナーを共同開催
- - 日本国内での実践的な研修機会の提供
- - 交通運輸大学の研究課題への技術的サポート
- - 学生向けインターンシップや奨学金制度の設立、学業優秀者の採用支援
これらの取り組みを通じて、日工は自社の専門知識と技術を現地に提供し、次世代のエンジニアを育成することを目指しています。
今後の展望
日工と交通運輸大学は、今後年間計画に基づき、具体的なプロジェクトを展開していく予定です。この覚書は日工にとって、ベトナムをはじめとするアジア各国での循環型社会の実現に向けた重要な一歩となります。日工は、持続可能な社会づくりに貢献する企業として、ビジョンに掲げた「世界を強くやさしい街に」の実現に向けて引き続き邁進していく考えです。
日工株式会社について
日工株式会社は、1919年に創業し、アスファルトプラントを中心に日本のインフラを支えるプラント機械メーカーとして成長してきました。国内シェアは約80%を誇り、空港や生活道路など幅広い分野で事業を展開しています。将来的にも、日工はその技術をさらに発展させ、社会の持続可能な発展に寄与することを目指します。詳細は公式ウェブサイトやnoteにて確認できます。