オンライン開催の古文書解読コンテスト
2024年10月5日から2025年1月31日までの約4ヶ月間、全国の参加者がオンラインで取り組む「第一回:古文書解読コンテスト」が開催されます。このコンテストでは、長野県伊那市に保管されている貴重な古文書資料を対象に、参加者がその解読に挑むことになります。上位に入賞した方々には、合計20万円の賞金が贈呈される見込みです。
コンテストの背景と目的
日本国内には、江戸時代の古文書が数百万点存在するとされていますが、これらを解読できる専門家はごくわずかです。そのため、長年にわたり、古文書の解読が進まない現状が続いています。多くの文書は個人の住宅に保管されているため、防火や防災の観点からも危険にさらされていますので、このコンテストは、古文書の解読活動を進めるきっかけとなることを目指しています。
オンライン翻刻サービス「みんなで翻刻」とのコラボレーションにより、より多くの人々に古文書解読の重要性を知ってもらい、地域資料の保全に寄与することが狙いです。このイベントが成功することで、古文書が未来へと受け継がれていくことを願っています。
オープニングイベント
コンテスト初日には、伊那市高遠町にある高遠城址公園の高遠閣にてオープニングイベントが開催されます。このイベントでは、東京大学地震研究所から加納靖之准教授や、合同会社AMANEの堀井洋氏がゲストとして登壇し、古文書とデジタルの可能性について語ります。また、10月11日には、全国の参加者を対象にしたオンライン説明会が行われる予定です。
コンテストの詳細
「第一回:古文書解読コンテスト」の概要は以下の通りです。
- - 開催期間:2024年10月5日〜2025年1月31日
- - 応募対象:18歳以上の古文書に興味を持つ方
- - 応募方法:公式サイトからエントリー
- - 賞金:総額20万円(1位:10万円、2位:5万円、3位:3万円、4位:2万円)
スケジュール
- - 2024年10月5日:古文書解読コンテストスタート&オープニングイベント@高遠閣
- - 2024年10月11日:古文書解読コンテストメタバース説明会@Cluster
- - 2024年12月7日-8日:バーチャル学会での論文発表@Cluster
- - 2025年1月31日:古文書解読コンテスト期間終了
- - 2025年2月中旬:上位者発表
- - 2025年3月8日:表彰式@伊那市内
終わりに
古文書には日本の歴史が秘められています。古文書解読コンテストを通じて、全国の方々と共に文化遺産を掘り起こし、未来に残すための努力をしていきたいと考えています。多くの方々の参加をお待ちしております!