加齢性難聴を考えるセミナー開催のお知らせ
この度、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会では、加齢性難聴と「聴こえ8030運動」に関するセミナーを2024年9月2日(月)に開催することが決まりました。このセミナーでは、加齢性難聴がもたらす社会的影響や、コミュニケーションの重要性について深く掘り下げる予定です。
加齢性難聴の現状
加齢性難聴は通常、年齢と共に進行し、コミュニケーションの低下を引き起こすだけでなく、社会的孤立や認知症、うつ病のリスクをも高めることが明らかになっています。特に、2023年6月に公布された認知症基本法では、『共生社会』の実現に向けての取組が示されており、コミュニケーションにおいて聴こえが果たす役割は非常に重要です。社会におけるすべての人々が相互に支え合うためには、聴覚の健全さが求められます。
セミナー開催の趣旨
このセミナーは、関係学会や協会と連携しながら、「加齢性難聴の啓発に基づく健康寿命延伸事業」に取り組むものです。各専門家が加齢性難聴の現状、対策、そして日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会が推進する「聴こえ8030運動」の意義について講演します。
セミナーの詳細
イベントは対面形式とオンライン配信(Zoomを使用)のハイブリッドで行われます。参加者は自身の都合に合わせてどちらかの参加方法を選ぶことができます。
- - 開催日 : 2024年9月2日(月)15:00 - 16:30(14:30開場)
- - 会場 : TKPガーデンシティPREMIUM東京駅丸の内中央 ホール12A
- - 所在地 : 東京都千代田区丸の内1丁目9-1 丸の内中央ビル 12階
プログラム概要
セミナーでは、以下のプログラムが予定されています。
1. 開会のご挨拶
- 大森 孝一(京都大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教授)
2. 講演セッション
- 加齢性難聴対策を介した共生社会の実現への取り組み
- 和佐野 浩一郎(東海大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学准教授)
- 言語聴覚士による加齢性難聴対策
- 佐藤 剛史(東北大学耳鼻咽喉・頭頸部外科学助教)
- 加齢性難聴と認知症
- 下畑 享良(岐阜大学脳神経内科学教授)
- 聴こえ8030運動の紹介
- 羽藤 直人(愛媛大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教授)
3. 総合討論
- 進行 : 内田 育恵(愛知医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学特任教授)
参加方法
参加申し込みは以下のフォームから。
最後に
9月16日は敬老の日、また9月は世界アルツハイマー月間です。この機会を利用して、加齢性難聴やその影響についての理解を深めていただければと思います。多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。