埼玉県 さいたま市 マインクラフト おかえり集学校 ドリーマーズギルド

廃校を活用した地域活性化とプログラミング教育の融合 - おかえり集学校とドリーマーズギルドの協業

2020年から小学校で必修科目となった「プログラミング」。論理的思考や問題解決能力を育むプログラミング的思考の重要性はますます高まっています。しかし、地方都市では都市部と比べて教育リソースが不足しており、効果的なプログラミング教育の実施が課題となっています。

この課題解決に向け、廃校を活用した地域活性化に取り組む一般社団法人おかえり集学校と、人気ゲーム「マインクラフト」を使ったプログラミング教室を展開する合同会社ドリーマーズギルドが協業し、全国でプログラミング教室を開校することを発表しました。

# おかえり集学校とドリーマーズギルドの取り組み

おかえり集学校は、自治体から借り受けた廃校を「地域のIT交流拠点」として運営し、IT普及と地域活性化を目指しています。近年では、集学校が所在する自治体における庁舎内DXやICT教育のサポート需要が高まっており、DX人材の派遣とITコンサルティングにも注力しています。

一方、ドリーマーズギルドは、世界中で2億ダウンロードされている人気ゲーム「マインクラフト」を使ったプログラミング教材の開発、およびプログラミング教室「コードアドベンチャー」のフランチャイズ展開を行っています。小中学生に人気の「マインクラフト」の世界で、ゲーム感覚でプログラミング的思考を習得できる教材は、全国で多くの加盟校を獲得しています。

今回の協業では、ドリーマーズギルドが開発した「マインクラフト」を使ったプログラミング教材を活用し、おかえり集学校が全国の拠点でプログラミング教室を開校します。さらに、地方自治体や教育機関と連携し、地域全体のプログラミング教育の推進にも取り組んでいきます。

# プログラミング教育を通して地域を活性化する

おかえり集学校は、ドリーマーズギルドのプログラミング教室「コードアドベンチャー」のフランチャイズ加盟校として、全国の集学校および周辺地域の主要施設にてプログラミング教室の開校と体験会を展開していきます。

また、集学校が所在する自治体や周辺自治体との連携を通して、プログラミング教育の普及を目的としたイベントや教育事業の企画・運営事業を強化していきます。

# 未来を担う子どもたちへ

おかえり集学校プログラミング事業部 小寺 啓基氏は、今回の協業について、「プログラミング教育は、パソコンやロボットの操作方法を学ぶだけではありません。重要なのは、物事を自分の力で考え、組み立て、改善していくという『プログラミング的思考』を身につけることです。子どもたちの将来の選択肢を広げるために、プログラミング教育を通して、自発的な学びを応援するサポートをしていきたいと考えています」と語っています。

# 地方創生への期待

廃校を活用した地域活性化と、未来を担う子どもたちの育成という2つの目標を掲げ、スタートした今回の協業。地域におけるIT人材育成と、プログラミング教育の普及を通して、地域社会全体の活性化に貢献していくことが期待されます。

廃校を活用したプログラミング教育、その可能性と課題

廃校を活用し、地域に新たな活力を与えようとする「おかえり集学校」と、ゲームを通じてプログラミング的思考を育む「コードアドベンチャー」。この2つの取り組みが融合した今回の協業は、まさに時代のニーズに応える画期的な試みと言えるでしょう。

特に地方都市においては、都市部と比べて教育資源の不足が課題となっており、プログラミング教育の普及は喫緊の課題です。廃校という地域にとって象徴的な場所を、子どもたちの学びの場に変えることで、地域の教育格差解消に貢献できる可能性を秘めています。

しかし、一方で、いくつかの課題も考えられます。

教材の質: 子どもたちの興味関心を惹きつけ、効果的にプログラミング的思考を育む教材の開発は、継続的な努力が必要です。
指導者の確保: 質の高いプログラミング教育を提供するためには、専門知識を持った指導者を確保する必要があります。
* 地域との連携: 地域住民や教育機関との連携を強化し、地域全体でプログラミング教育を推進していくことが重要です。

これらの課題を克服し、地域全体でプログラミング教育を推進していくためには、関係各機関の連携と協力が不可欠です。

今回の協業は、地方都市におけるプログラミング教育の普及という大きな可能性を示すと同時に、地域活性化という新たな課題にも取り組みます。

今後、この取り組みがどのように展開していくのか、注目していきたいと思います。