能楽を楽しむ新訳本
2024-12-16 12:26:30

650年前の古典能楽を現代の言葉で楽しむ新訳本が登場!

650年の古典能楽を新たに味わう



昨今、日本の古典文化に再注目する動きが広がっていますが、その中心のひとつは能楽です。650年以上の歴史を誇る能楽は、言葉と音楽が融合した独自の表現形式を持ち、言語や文化の枠を超えて多くの人々に感動を与えてきました。そんな能楽の大切さを再認識させる素晴らしい書籍が、12月16日に発売されます。

新訳本『能十番新しい能の読み方』の登場



新たに翻訳されるのは『能十番新しい能の読み方』。この書籍は、精選された十曲の謡(うたい)の詞章に対し、著名な作家でありクリエイターのいとうせいこう氏による現代語訳と、そして英訳を加える形で、能楽の神髄を味わうことができます。さらに、いとう氏と同様に能楽への造詣が深いジェイ・ルービン氏の英訳も収録されているため、国内外からの読者が能楽に触れる絶好の機会となっています。

この書籍の魅力はそれだけにとどまりません。いとうせいこう氏と柴田元幸氏との鼎談「謡を英語にする醍醐味」や、「世阿弥に学び、「芸人実感」で謡を考える」というテーマの酒井雄二氏(ゴスペラーズ)との対談も含まれており、能楽の奥深い世界へさらに引き込まれます。

美装本としての価値



物理的な書籍としての美しさも特筆すべきポイントです。光悦謡本の装画を使用し、スリーブ函に入れられたこの書籍は、和綴じの謡本を模した全頁小口袋綴造本として仕立てられており、見た目だけでなく触って楽しむことができるものとなっています。

初心者から上級者まで



この新訳本は、能楽初心者にとってはその魅力を知るきっかけとなり、経験豊富なファンにとってはより深い理解を促す内容となっています。「文学」としての能を楽しむための一助として、誰もが楽しめる工夫がなされています。

能楽と現代文化の出会い



また、書籍発売に合わせて、12月20日には神楽坂赤城神社にて、ライムスター宇多丸さんといとうせいこう氏が出演するイベントも開催される予定です。日本のラップ界を牽引してきた宇多丸さんと、古典の能楽を現代の言葉で表現するいとう氏とのコラボレーションは、多くの人々を巻き込み、能楽に新しい息吹を吹き込むことでしょう。

著者の背景



いとうせいこう氏は1961年に東京都で生まれ、作家やクリエイターとして幅広いキャリアを持つ人物です。彼は能楽を11年にわたり学び、その知識を現代の語彙で解釈することで、多くの読者にとっての「能楽の入り口」を提供してきました。

一方のジェイ・ルービン氏は、ハーヴァード大学名誉教授であり、日本の古典文学に関する数多くの訳書を手掛けてきた翻訳家です。彼といとう氏が共に翻訳した能楽作品は、従来の能楽とは一線を画す新しいアプローチとして、多くの注目を集めています。

結論



『能十番新しい能の読み方』は、650年の歴史を持つ能楽を新たに読み解くための最高の一冊です。能楽の魅力に触れることで、言葉の豊かさや、文化の奥深さに気づくことができるでしょう。この機会にぜひ手に取ってみてください。


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会社情報

会社名
株式会社新潮社
住所
東京都新宿区矢来町71
電話番号
03-3266-5220

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