八戸イカ調査団の全貌
2025-10-01 15:47:47

八戸で開催された「海からひらけた街八戸あおもりイカ調査団」の全貌とは

体験型学習イベント「海からひらけた街八戸あおもりイカ調査団」



青森県八戸市で2025年9月13日から14日までの2日間、特産品であるイカをテーマにした体験学習イベント「海からひらけた街八戸あおもりイカ調査団」が開催されました。このイベントは、次世代に美しい海を受け継ぐために行われたもので、日本財団が推進する「海と日本プロジェクト」の一環です。主催は一般社団法人海と日本プロジェクトin青森県で、地域の小学生たちが参加しました。

イカの水揚げとその背景



八戸は日本有数の水揚げ量を誇る漁港で、イカの漁獲量が非常に高い地域です。しかし最近では、気候変動や海水温の上昇、魚種交替の影響でイカの漁獲量が減少傾向にあり、地元の漁業や加工業にも影響を及ぼしています。

今回のイベントでは、子どもたちに「イカ」に関する様々な問題を知ってもらうことを目的とし、漁港を舞台に学びを深めました。参加したのは小学5・6年生計20名で、まずは八戸第二魚市場からスタート。市場では、様々なイカや魚が取引されており、競りの様子を直接見学します。八戸水産事務所の鈴木さんがイカ釣り漁船を見せてくれ、イカ釣りの特徴について学びました。

模擬競り体験と実際の水産業



魚市場での実体験として、参加者たちは模擬競り体験も行いました。競りについて教えてもらった後、チームに分かれて昼食用の惣菜を商品にした模擬競りを体験。活発な議論の中、楽しみながら学ぶことができました。

午後には、八戸市内の海鮮市場を訪れ、どのような魚があるか、価格はどのくらいかを学びました。その後、イカ捌き体験にも取り組み、スルメイカとアオリイカを実際に捌いてみることができました。

環境問題についての学び



1日目の最後には水産科学館マリエントで、環境問題についての座学も行いました。水産研究・教育機構の森川さんから「海水温の上昇」と「魚種交替」のメカニズムについての話を聞き、子どもたちは地球規模での環境を理解しました。

食品加工と新メニューの開発



2日目は青森県産業技術センター食品総合研究所で食品加工に関する調査を行い、さまざまな加工機械や新しい食品について学びました。子どもたちは興味を持ち、今後の新メニュー開発に向けたヒントを探ります。

最後には、注目されているヒラメとハマチを使った新メニューの試作を行いました。参加児童たちは出汁ソムリエの奥村さんと一緒に、工夫を凝らしたメニューにチャレンジしました。

参加者の反響



イベントに参加した子どもたちや保護者の声も寄せられました。「普段できない体験ができて楽しかった」、「模擬セリ体験が特に印象に残った」といった感想があり、子どもたちの学びの場としての充実した内容だったことが伺えます。

結論



今回の「海からひらけた街八戸あおもりイカ調査団」は、子どもたちにとって地域の海を自分事として捉える良い機会となりました。今後も地域の海を守るための活動が続けられ、このようなイベントが多くの人々に海の大切さを伝えていくことを期待しています。


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