佐賀のカーボンニュートラル
2023-09-27 10:31:02

佐賀の異業種連携が挑むカーボンニュートラルの未来とその取り組み

佐賀のカーボンニュートラルに向けた取り組み



佐賀県では、異業種の企業11社が協力し、カーボンニュートラルを目指すプロジェクトに取り組んでいます。私たちが直面する気候変動は、未来の問題ではなく、今まさに私たちを脅かしています。これを受けて、佐賀の各企業が一丸となり、持続可能な地球環境を守るための施策を進めています。

SAGA COLLECTIVE協同組合の役割



「SAGA COLLECTIVE」は、地域の特性を活かし、食、伝統、技術を五感で体験できる場を提供する協同組合です。この組織は、カーボンニュートラルに関するワークショップを開催し、国内外のバイヤーや研究者たちの視察を受け入れています。こうした活動を通じて、地域の豊かな資源を次世代に繋げる努力が行われています。

私たちの日々の生活に大きく関わる海苔や和紙の生産は、気候変動によって脅かされています。特に、雨が降らないと海苔の養分が不十分になり、大雨が降ると土砂崩れの危険性が高まります。気候変動問題の解決が急務であると、全参加企業が認識しています。

排出削減の具体的な成果



2021年から始まったこの取り組みでは、2022年度においてCO2e排出量を約15%削減する成果を上げました。この削減は、重油やガソリンによる直接的な排出削減(Scope1)を2.5%、電力消費に関連する間接排出(Scope2)を約22.4%削減することで達成されました。電力管理の見直しや社用車の電動化など、さまざまな施策を通じてエネルギー使用量の効率化を図りました。

今後は重油ボイラーの運用改善を目指し、2030年度までに国の目標(2013年度比46%削減)を達成する計画です。これにより、さらなる持続可能な運営が期待されます。

2048年度目標とその先の未来



参加企業全体として、2048年度までにカーボンニュートラルを実現する計画が進行中です。これには再生可能エネルギーの導入や、Jクレジットを用いたカーボンオフセットによる相殺も含まれます。持続可能な取り組みを続けることで、次の世代へ責任を持って自然環境を引き継いでいくことが求められます。

事業承継と新たな可能性



現在、組合には30歳前後の後継者が6社揃っており、次世代へスムーズに事業を承継するための基盤が整ってきています。これにより、双方が安心して承継しながら、互いに支え合う関係を築くことが可能です。カーボンニュートラルの目標は、単に企業の成功を意味するのではなく、地域全体の環境を守るための取り組みです。

このように、佐賀でのカーボンニュートラルに向けた意義深いプロジェクトは、地域の未来を守るための重要なステップです。多様な企業が協力することにより、持続可能な社会を目指し、さらなる発展へ向かう姿勢が感じられます。この取り組む様子は、私たち全員にとってのロールモデルともなります。

参考リンク

会社情報

会社名
SAGA COLLECTIVE協同組合
住所
佐賀県佐賀市諸富町山領266-1
電話番号
0952-47-6112

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