羽田空港に導入された新たなEV急速充電器
2025年3月、日本航空株式会社(JAL)の羽田空港内に、Eneliver株式会社が提供するEV急速充電器が設置されることが決まりました。この新しい施設は、EVドライバーにとっての新たな利便性を提供し、環境に優しいモビリティの普及を促進します。今回の導入は、充電管理クラウドサービス「Eneliver Cloud」を活用したものであり、安全かつ効率的な運用が可能です。
充電設備の詳細
新設される急速充電器は、JALが所有する羽田空港内の駐車場に位置し、関係者が利用することができます。具体的な設置場所は、JALメインテナンスセンターの駐車場であり、充電器の出力は50kW。同社の充電器は、新電元工業が製造した最新の技術を採用しています。これにより、EVドライバーは迅速な充電が可能となります。
クラウドベースの管理システム
Eneliverは、商業施設や宿泊施設、事務所など多岐にわたる場所に対し、EV充電の総合サービスを展開しています。「Eneliver Cloud」は、この成功したモデルの一部であり、RFIDカードを通じて充電器の利用を簡単に管理できます。ドライバーはカードをかざすだけで充電を開始でき、手間なく使えます。
セキュリティの強化
RFIDカードを使った認証システムは、不正利用を防止するために設計されています。登録されたカードのみが使えるため、安全性が高まります。さらに、利用記録はすぐにEneliver Cloud上に蓄積されますので、誰がいつどこで充電したかを可視化でき、経営管理やコスト削減に役立ちます。
エネルギーマネジメントシステムの革新
さらに、Eneliverは、エネルギーマネジメントシステム(EMS)機能も開発しています。これは、全体の消費電力や太陽光発電の発電量をモニタリングし、EVの充電出力を最適化する機能です。将来的には、再生可能エネルギーの普及に向けて地域の電力需給調整を目指しています。
未来志向の取組み
Eneliverは、今後も羽田空港をはじめとするさまざまな施設においてEV充電サービスを革新し続け、脱炭素社会への移行に貢献することを目指します。社会全体でのEVインフラの拡充は、未来の持続可能な環境づくりにおいて重要な役割を持っています。
会社概要
Eneliver株式会社は2022年に設立され、東京都新宿区を本社に構えています。代表取締役社長は中島彬匡氏で、EV充電器やマネジメントシステム、アプリの開発・販売に注力しています。詳細については公式ウェブサイトをご覧ください:
Eneliver公式サイト。
このように、Eneliverの新たな取り組みは、EVドライバーと管理者双方にとって便利で、次世代の充電インフラを支える重要な一歩となるでしょう。