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画期的な通信技術の実証

デクセリアルズ フォトニクス ソリューションズ株式会社（以下、DXPS）は、国立大学法人三重大学と協力し、自律移動型警備ロボットとの間で世界初となるテラヘルツ帯通信の実証に成功しました。この実証は、2025年2月19日、三重県津市にある三重大学講堂・三翠ホールにて行われました。

実証実験の概要

この実証では、国際電気が開発した小型のテラヘルツ帯トランシーバを使用し、警備ロボットと固定基地局との双方向通信を行いました。ロボットは時速約1.5kmで移動中に、約4.54 Gbpsという高速なデータ通信を実現し、テラヘルツ通信の能力を示しました。

さらに、2025年4月22日には、東京都小平市にある国際電気の東京事業所で、テラヘルツ帯通信システムと光無線通信システムの連続接続による大容量データ伝送の実証も行われました。この研究は、NICT（情報通信研究機構）の「Beyond 5G（6G）基金事業」の一環として実施されています。

テラヘルツ帯通信の特徴

テラヘルツ帯は、次世代通信技術として注目されています。この帯域では、従来のマイクロ波やミリ波に比べて周波数が10〜100倍高いため、より大容量のデータ伝送が可能になります。例えば、自律移動型警備ロボットとの通信では短時間で大きなデータをやり取りできます。

新しいユースケースの可能性

今回の実証により、テラヘルツ帯通信の新しいユースケースが期待されます。例えば、大規模イベントでの警備ロボットとの連携で高速通信を実現することができ、イベント会場での安全性向上に寄与するでしょう。また、今後はこの技術を用いて、屋内だけでなく屋外でのデータ通信も行うことが期待されます。

受けた期待と今後の展望

今回の成果は、次世代通信の進化に大きく貢献するものであり、今後の社会実装にも期待が集まります。 高速データ通信が実現することで、IoTや自動運転技術などの発展にも寄与するでしょう。 この実証に関しては、SEQSENSE株式会社の協力で実現しました。

まとめ

デクセリアルズと三重大学が行ったテラヘルツ帯通信の実証実験は、世界初の試みでした。技術の進化は、将来的なユースケースを多岐にわたらせる可能性を秘めています。新たな高速通信技術がもたらす未来は、我々の生活をどのように変えていくのか、見逃せない瞬間が待っています。

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