名古屋市役所とKAGの業務連携
名古屋市役所は、防災をテーマにしたデザイン思考ワークショップをKDDIアジャイル開発センター株式会社(以下KAG)とともに実施しています。本研修は2025年度に続き、2年連続での開催となります。名古屋市は近年、行政のデジタル化を進めており、その一環としてこのような研修を導入しています。
研修の目的と内容
KAGは名古屋市が展開する研修プログラムの一部を担い、「サービスデザイン研修」を通じて職員の能力向上を目指しています。この研修では、参加者が市民の視点から課題を捉え、共に解決策を探るスキルを養うことが大きな目的です。特に今年のプログラムは、昨年度の学びを踏まえ、実践的な内容に重点を置いて設計されています。
研修は2026年7月30日に名古屋市役所で行われ、23名の職員が5チームに分かれて参加しました。テーマは「災害から市民の命を守り、安心・安全な暮らしを実現するアイデアを考えよう」とし、チームごとに様々なアプローチで問題に取り組みました。
ワークショップの流れ
ワークショップには、KAGのサービスデザイナーが講師として登壇し、以下のステップで進行しました。
1.
ターゲット理解: 各チームはペルソナを設定し、事前に配布されたリサーチ資料を基に課題意識を共有。
2.
インタビュー実施: チーム内で役割を分担し、インタビューを設計・実施。
3.
アイデア創出とプロトタイプ開発: インタビューから得たニーズを分析し、アイデアを発散し、収束させてプロトタイプを作成。
4.
発表: 各チームが考えたアイデアを共有し、全体でフィードバック。
参加者は、独自の発想を持ち寄りながら時系列で情報を整理したり、人工知能を活用するなどし、ワークショップの内容を深めていました。
参加者の感想
参加者からは「サービスデザインの意義を実践的に学べた」、「異なる視点の人と意見を交換することで新たな刺激を受けた」、「多様なアイデアを短時間で出し合う体験が楽しかった」といった声が寄せられました。この研修を通じて、普段はあまり意見を出す機会のない職員たちが積極的に参加し、創造的なプロセスを体感しました。
アンケート結果
研修後のアンケートでは、52%が「とても満足」、48%が「満足」と回答し、参加者全員が肯定的な評価を送る結果となりました。また、83%の参加者が「今後の業務に活用できそう」と回答しました。
講師のコメント
KAGのサービスデザイナーである奥山しずかさんは、「名古屋市での連続開催において、参加者の熱意が素晴らしい共創の場を生んだ」とコメント。市民目線での課題把握や多様な意見を取り入れることで新しいアイデアが生まれたことを強調しました。
KAGの支援体制
KAGは、研修だけでなく、参加者が日常業務で学んだ手法を活かせるよう専門家が継続的に支援する体制を整えています。この体制は2027年2月まで続き、名古屋市役所におけるデザイン思考の浸透を促進する計画です。
今後の展望
今後もKAGは、市民のニーズを反映した行政サービスの改善を支援するために、様々な組織との連携を強化していく方針です。地域の特性を考慮しながら、心地よい暮らしを実現するための施策を展開していくことを目指します。
会社概要
KDDIアジャイル開発センター株式会社は、アジャイル開発および保守業務を主に手掛け、2022年に設立されました。東京都港区に本社を置き、「考えるのが、ちょっと楽しくなる。」という理念のもと、今後も多様な研修プログラムを提供していきます。