新しい風を感じる原宿のレストラン「シンシアブルー」
2023年9月11日、東京・原宿に新たにオープンしたレストラン「シンシアブルー」は、サステナブルシーフードを中心にしたメニューを提供しています。このレストランのオーナーシェフである石井真介氏は、環境や生態系を守るために理念を持った料理を届けることを目指しています。
日本の水産業が抱える危機
近年、日本の漁獲量が急激に減少しており、1984年には1,282万トンを記録していたところから、2019年には416万トンにまで落ち込んでいます。この原因の一つが乱獲であり、このままでは食卓から新鮮な魚が姿を消しかねません。この深刻な状況を受け止め、石井氏はChefs for the Blueのリードシェフとして、日本の海を守るための活動に取り組んでいます。
サステナブルシーフードの魅力
「サステナブルシーフード」とは、環境や生態系を考慮しながら適正な方法で漁獲・養殖された水産物を指します。シンシアブルーでは、株式会社シーフードレガシーの協力のもと、信頼性のある国際認証を持つ漁業から仕入れたシーフードを使用しています。これにより、店舗で提供される料理は、楽しみながら環境に配慮した選択となります。
新しいスタイルのテーブルビュッフェ
このレストランの特筆すべき点は、料理を楽しむスタイルにあります。コロナウイルス感染症の影響で新たに採用された「テーブルビュッフェ」では、初めに10種類以上の前菜が提供され、再度のオーダーも可能です。これにより、常に出来立ての料理が楽しめ、個々が“マイトング”を使って取り分けることで安心感も得られます。
100年先の海を見据えた料理
「100年経っても豊かな海を」という理念のもとに立ち上げられたシンシアブルーでは、料理を通じてサステナブルな未来を考える機会を大切にしています。国連の持続可能な開発目標(SDGs)、特に「海の豊かさを守ろう」への貢献を意識し、この理念を実現するための美味しい料理を提供しています。
めくるめく魚の世界を体験せよ
シンシアブルーが提供する料理は、石井シェフの経験と日本の新鮮な食材が組み合わさった、ユニークで美しいプレゼンテーションが自慢です。石井氏は、渋谷の『バカール』での名シェフとしての経験を経て、全国的に評価されるフレンチレストラン『シンシア』を立ち上げ、そして今、新たな挑戦の場としてシンシアブルーをオープンしました。
シンシアブルーの詳細情報
- - 住所: 東京都渋谷区神宮前1-23-26 JINGUMAE COMICHI 2F
- - アクセス: JR原宿駅竹下口より徒歩3分
- - 電話番号: 03-6343-0703
- - 営業時間: 11:30-14:00, 17:00-23:00 (定休日: 月曜日)
今回は、料理を通じた新しいサステナビリティの試みをぜひ体験しに、シンシアブルーに訪れてみてはいかがでしょうか。