名古屋でFSCプロジェクト
2025-10-24 19:16:44

名古屋芸術大学がFSC認証の理解促進に挑む創作プロジェクト

名古屋芸術大学とFSCジャパンの新たな試み



2023年9月より、名古屋芸術大学デザイン領域イラストレーションコースの3年生が、FSCジャパンの依頼に基づく特別な創作プロジェクトに参加しています。このプロジェクトの目的は、森林認証制度に関する理解を深め、持続可能な森づくりを一般に伝えることです。学生たちは、漫画や絵本、アニメーションといった多様な表現媒体を通じて、クリエイティブな作品制作に挑戦します。

FSC認証とその重要性



FSC(Forest Stewardship Council)は、持続可能な森林管理を推進するために設立された非営利団体であり、1994年に環境団体や林業者、先住民団体などの協力により始まりました。これまでに認証された森林は、世界中で1億6千万ヘクタールを超え、FSCの基準に基づく組織は6万以上に達しています。FSCジャパンは、日本国内におけるこの森林認証制度の普及活動を行っており、名古屋芸術大学とのコラボレーションはその一環です。

初回講義と訪問の内容



プロジェクトの初回講義は9月24日に実施され、学生たちは日本や世界の森林が抱えるさまざまな課題について学びました。特に、FSC認証の仕組みや森林をテーマにしたコンテンツ制作の秘訣について興味深い知識を得ることができました。学生たちは、2025年10月に三重県尾鷲市の速水林業を訪問し、実際の現場を体験する予定です。ここでは、速水林業の代表である速水亨氏から、FSC認証の詳しいプロセスや持続可能な森林経営について直接学びます。

学生の現場体験



速水林業の訪問では、豊かな生態系を維持するための「針広混交林施業」の実例を見るとともに、現在の森林管理がどのように行われているのかを知る貴重な機会が得られます。また、協力企業である塩崎商店では、製材のプロセスを体験し、木材の特性や森との関わりを感じることができるでしょう。

学生たちは、現場で得た知識を作品制作に活かすため、実際に木材の端材を用いて創作にも挑戦します。持続可能性や環境意識を作品に反映させることで、深いメッセージを届けることを目指しています。

期待される成果



FSCジャパンの担当者である白井聡子氏は、普段は企業向けの発信が主である中で、学生たちの柔軟で創造的なアイデアに大いに期待を寄せています。また、外部講師の西埜隆文氏も、学生たちが手掛ける作品が多くの人にとって読み応えのあるものになるとの期待を示しています。

最終的に、学生たちは2026年1月14日に行われるプレゼンテーションで、消費者や企業の視点から森林認証制度の価値を伝える方法を探求し、FSCの理念を広めるための独自の作品を発表します。この試みが、持続可能な環境保護の普及に結びつくことを願っています。


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会社情報

会社名
学校法人名古屋自由学院
住所
愛知県名古屋市昭和区永金町1丁目1番地の15
電話番号

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