ガザ地区における深刻な人道危機、子どもたちの未来が危うい
ガザ地区における深刻な人道危機
2025年の8月、ガザ地区での人道危機が明らかになりました。政府による支援物資の空中投下が行われた後、現地の海岸で遊ぶ子どもたちの姿が浮かび上がりました。落下した物資が壊れたパスタの袋からパスタのかけらを零す中、彼らは一生懸命それを集めていたのです。_
飢饉の公式認定
8月22日、パレスチナ・ガザ地区北部の中心都市であるガザ市において、世界標準の食料安全保障分類(IPC)は「飢饉」が発生していると公式に認定しました。この認定は、ガザ市の他、中南部のデイル・アル・バラやハン・ユニスを含む地域にも及び、9月30日までに641,000人が飢饉に直面する見込みです。さらに、130万人以上の市民が人道危機レベルの飢餓状態に置かれるとされています。飢饉とは、急性栄養失調と飢餓が極限まで悪化した状態であり、多くの人々が命の危機に瀕しています。
子どもたちの苦境
特に危険な状況にあるのが子どもたちです。彼らは今この瞬間にも命を脅かされる危機的な状況にさらされています。ガザ地区では、2023年10月以来の戦争が続いており、2025年3月からは外部からの人道支援物資の搬入が停止していました。この影響で物価は高騰し、支援を受ける人々だけでなく、支援スタッフも自身や子どもたちのための食料さえも購入できない状況が続いています。
支援の現状
7月からは支援物資と商用物資の搬入が少しずつ再開されていますが、依然としてガザ地区の人道状況は非常に厳しいままです。私たちグッドネーバーズ・ジャパンは、このような状況に強い危機感を抱いています。特に子どもたちの命と未来が奪われることを防げなかった現実を重く受け止め、国際社会と協力し、より緊急かつ持続的な対応を強化する必要があると考えています。
救済活動の必要性
私たちの目標は、支援団体が妨げられることなく、安全にガザ地区にアクセスし、命をつなぐための食料や水、医療などの必要な物資を迅速に届けることです。これを実現するため、戦争の全ての当事者に対し、国際人道法に基づいた行動を強く求めます。そして、日本を含む国際社会に、早急に行動を起こし、この危機的な状況を終わらせる責任を果たすよう訴えています。
グッドネーバーズ・ジャパンの活動
特定非営利活動法人グッドネーバーズ・ジャパンは2004年に設立され、国際組織グッドネーバーズ・インターナショナルの一員として、国内外での子ども支援活動を行っています。私たちは「子どもの笑顔にあふれ、誰もが人間らしく生きられる社会」を目指し、支援活動に取り組んでいます。公益性の高い団体として東京都から認可を受けた「認定NPO法人」として、今後も持続可能な支援を展開していきます。
会社情報
- 会社名
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特定非営利活動法人グッドネーバーズ・ジャパン
- 住所
- 東京都大田区西蒲田7-60-1ソメノビル7階
- 電話番号
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03-6423-1768