教育現場と国際交流
2025-03-26 10:42:14

教育現場における国際交流の新たな形を探るウェビナーの開催報告

教育現場における国際交流の新たな形を探るウェビナーの開催報告



2025年1月22日、一般社団法人HelloWorldは北海道大学と協力し、「教育現場における国際交流実践 ~オンラインと対面事例から学ぶ、多様な国際交流~」というウェビナーを開催しました。これは、内閣総理大臣を議長として設置された教育未来創造会議が、2033年までに中学・高校での国際交流の実現を目指して掲げた提言を基に、多様な国際交流の形を模索する場となりました。

1. 提言に沿った国際交流の目標について


文部科学省の岡嶋美和氏が紹介した教育交流の数値目標は、2023年から2033年までの間に、日本人学生の海外派遣年間50万人、留学生受け入れ年間40万人を目指すというものです。また、中高生の国際交流は対面で50%、オンラインで100%実施することが目標とされています。この目指すべき方向性には、グローバル人材の育成が不可欠であり、語学力だけでなく、地球規模の問題に取り組む姿勢が求められています。

2. オンライン国際交流の実践事例


参加者の中には、文京区立第九中学校の英語科教員、山本康太氏がいました。彼は2019年度から同校で教えており、英語教育の推進に力を入れています。今年度、1年生の生徒たちがインドネシアやフィリピンの中学生と対話する国際交流を実施しました。生徒たちは事前に質問を考え、実際に交流が始まると、画面越しにアニメの話などを通じ、互いに興味を持ち合う場面が見受けられました。アンケートからは、「英語を話すことの重要さを実感した」との声が多く寄せられました。

3. 対面国際交流の実践例


横浜市教育委員会の山本朝彦氏は、対面での国際交流の実施とその効果を報告しました。特に注目されたのは、外国人と共に英語でミッションを解決する「横浜イングリッシュクエスト」と、市内の外国人家庭での「はまっこ留学」です。両方の取り組みでは生徒たちが高い満足度を示し、英語を使う楽しさを実感しているとのことです。

4. アントレプレナーシップ教育と国際交流


さらに、北海道大学の椎名希美氏は、グローバル人材育成におけるアントレプレナーシップ教育の役割について強調しました。彼女は、実践的な英語の使用を通じて、異文化理解や挑戦心を育てることの重要性を語り、地域ごとの教育プログラムの意義を伝えました。このように、全国的なネットワークを通じて未来のリーダーを育てる取り組みが進んでいます。

最後に


ウェビナーでは教育関係者が多く参加し、実践的な事例を学びながら、国際教育の未来についての熱議が交わされました。参加者たちは、「自校での実践に活かしたい」との意見を多数寄せ、今後の取り組みへの期待が高まっています。このウェビナーが新たな国際教育の形を模索する第一歩となることが期待されます。


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