脱炭素化に向けた綾部市の取り組み
京都府北部に位置する綾部市は、環境問題への対応に積極的な自治体として知られています。特に、2050年までに二酸化炭素の排出を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」の実現を目指す中、リユースパソコンという新たな手段を活用し、業務の効率化と環境負荷の軽減を図っています。
LCMサービスとは何か
日本システムケア株式会社は、35年以上にわたりIT機器のリユース・リサイクルを推進しており、LCMサービス(ライフサイクルマネジメント)を提供しています。このサービスは、IT機器の導入から廃棄までの全過程を包括的に管理し、職員の業務負担を軽減することを目的としています。
導入前の課題
綾部市役所では、職員が日常的に使用する約700台のパソコンを、限られた人数で管理していました。業務に関する時間が割かれすぎており、市のデジタル推進が十分にできない状況にありました。初期設定や不具合の対応に多くの時間が奪われており、職員の業務が本来の方向性から逸れてしまうことも多かったのです。
LCMサービスの導入経緯
導入のきっかけとなったのは、ハードディスクの廃棄手続きです。日本システムケアに依頼すると、そこからLCMサービスの存在を知り、導入を検討することになりました。他社との比較を経て、コストパフォーマンスと信頼性からこのサービスが選ばれたのです。
導入後の効果
LCMサービスを導入した結果、月ごとに1,500円で初期設定や修理依頼を行うことが可能になり、従来の7割の工数削減が実現しました。以前は半日かかっていた初期設定が不要になり、職員はパソコンをシンプルに利用できるようになっています。パソコンの管理業務が減り、職員たちはDX推進などの本来の業務に専念できるようになったのです。
リユースパソコンへの不安
導入初期にはリユースパソコンに対する性能や見た目への不安もありましたが、実際には新品と変わらないものであることが証明されました。この結果、職員からも高い評価を得ており、導入の効果を実感しています。
おすすめの対象
このサービスは、パソコンの購入や設定に頭を悩ませている団体に特にオススメです。SDGsへの取り組みを進めたい方には、リユースパソコンの導入が環境への配慮を示す良い方法になるでしょう。綾部市の事例は、持続可能な社会への一歩を示しています。
綾部市は今後もこのような取り組みを通じて、地域における環境意識の向上を図ることでしょう。日本システムケアもこの動きに参画し、リユース・リサイクルの重要性を広めていくことが期待されます。