謎めく海の未来を考える高校生の挑戦
海は私たちの生活とは切り離せない存在であり、日々その姿が変わりゆくなか、特に高校生の世代には、未来を見据えた行動が求められています。そのための一環として、「ざわザワ高校~海の未来を変える哲学~#3」と題し、福井県大飯郡高浜町で新たな教育プログラムが開催されることが決まりました。これは、次世代のために美しい海を引き継ぐ取り組みとして、日本財団の「海と日本プロジェクト」の一部として位置づけられています。
このプログラムは、高校生たちが海にまつわるさまざまな課題や、持続可能な利用・保全について考え、実際に現場で学び取ることを目的としています。8月27日(火)に開催予定のこのイベントでは、福井環境研究開発の主導のもと、参加する高校生たちはアクティブに海と向き合っていくことで、物事の本質を探る哲学的な思考を養います。
イベントの概要
「ざわザワ高校」は、じっくりと時間をかけて海に関するテーマを掘り下げる場です。参加するのは、福井県内外から集まった高校生男女10名。特に注目すべきは、そのメンバーに著名なジャーナリスト・堀潤さんや、豊橋科学技術大学の准教授・岩内章太郎さんが関与している点です。彼らは、参加者に対して自らの疑問を掘り下げる方法論である「哲学のための子どもたち」(philosophy for children: p4c)を通じて探求の旅へと誘い、次世代の海を担う若者たちに新しい視点を提供します。
このイベントは、午後2時30分から5時30分までの、街の自然と文化に溢れた高浜町で行なわれます。福井県内外の高校生たちが集まるこの機会は、ただの学びの場にとどまらず、参加者同士のつながりや、高浜町の地域住民との交流も促進します。
海を通じた哲学的探究
海は限りない広がりを持つ一方で、人間が背負う問題や課題が多くあります。このプロジェクトでは、思春期にある高校生たちが自己を見つめ直し、海に対する哲学的な思索を進めることが求められています。特にこの時期は、彼らが最も「哲学者」としての感性を発揮する時といえるでしょう。不規則な力が働く海と向き合いながら、思考を深めることで、未来に向けた新たな考え方が模索されていきます。
また、「ざわザワ高校」は単発のイベントではなく、6月から11月まで6回にわたって開催され、毎回異なるテーマとアプローチで探究を進めます。次回のイベントは、現状を捉え、将来に向けた問題解決を目指す本質観取の問い出しが行われる予定です。
この貴重な学びの機会を通じて、若い世代が海の問題に対する関心を深めるだけでなく、実際にその問題解決に向かうアクションを起こすきっかけとなることが期待されています。これからの世代に受け継がれる海の未来を共に考え、豊かな自然環境を守るためのコンセプトが形作られていく様子を、多くの人たちが見守っています。
福井環境研究開発の取り組み
このプログラムを通じて、福井県の豊かな自然環境を次世代にどう引き継いでいくかが重要なテーマとなります。福井環境研究開発は、多様な海洋資源を持つ福井県において、海と人との繋がりを強化し、地域の特色を生かした海洋教育を推進しています。これにより、地域や国全体の持続可能な発展に寄与することを目指しています。
最後に、参加登録や詳細情報は福井環境研究開発の公式ウェブサイトで確認可能です。新しい未来を共に築く一歩として、この活動に参加することから始めてみてはいかがでしょうか。
福井環境研究開発公式サイトにて最新情報をチェックしてみてください。