新卒就活のギャップを克服するための調査結果と実践的アプローチ
シーズアンドグロース株式会社は、2026年度の新卒採用に特化したコンサルティングを行っており、今回、26卒として就職活動を行った社会人を対象に、「選考離脱」と「内定承諾」に関する実態調査を実施しました。調査によると、学生たちはエントリーをしたものの、多くがその後の選考プロセスに進まなかったことが分かりました。実際、エントリーした学生の94.6%が説明会やインターンシップに参加していないという驚くべき数字が浮かび上がりました。
1. 選考離脱の理由
説明会やインターンシップに参加しなかった理由として最も多いのは、「仕事内容や事業の具体像が想像とは異なっていた」というもので、これが51.4%という結果を示しました。さらに、38.7%が「給与や待遇の詳細を知り、魅力を感じなくなった」と回答しています。
これらの結果は、学生たちが求人情報を確認する際、初期段階では詳細な情報を掴むことなくエントリーしていることを示しています。就職活動の初期段階では、企業の文化や労働環境を十分に理解せずに行動しているため、選考に進む段階での志望度が著しく低下してしまうのです。
2. エントリーの実態とトレンド
調査に参加した26卒社員111名が就職活動でエントリーした企業数を見ると、最も多かったのは「11社から15社」で、33.3%を占めています。全体の約7割の学生がエントリー数を6〜20社に収めており、売り手市場が続く中でも学生が慎重に企業を選んでいる様子が伺えます。これは、近年「ピンポイント就活」という新たなトレンドを生んでいます。
3. 内定承諾の決め手
最終的に内定承諾を行った企業について、その理由を尋ねたところ、最も多かったのは「仕事や事業内容が自分のやりたいことと一致したから」で31.5%がこれに該当しました。次いで「給与や待遇の水準に納得できたから」という回答が20.7%を占めています。
これらの回答は、単に雇用条件や企業概要を示すだけでは、学生の心を掴めないことを示しています。企業は、働くビジョンやミッションをしっかりと学生に伝え、心を打つような訴求をする必要があるのです。
4. 入社後に重視すべき要素
さらに、入社後の学生に「就職活動で重視すべきだったと感じる要素」を尋ねたところ、「社員や社風」が27.9%で最多という結果になりました。内定承諾後には条件面よりも社内文化や理念が重要視されることが分かりました。このことは、内定を受けた後も決して安心できないことを意味し、企業には精神的な充足感を提供するための戦略が必要であることを示しています。
5. 今後の採用活動への展望
今後28卒のインターンシップやオープンカンパニーが実施されますが、学生の期待と企業の提供する条件の間には大きなギャップが存在します。このギャップを埋めるためには、企業が持つ独自の魅力をより伝えることが求められます。
企業は採用に成功するために、単に条件を提示するだけではなく、企業の存在意義や価値観をしっかり伝え、学生の共感を得ることが重要です。そして、既存社員とともに企業文化を形成することで、採用活動の効果を最大化できるでしょう。
この調査結果は、就活生のニーズに応えるために状況に応じた柔軟な採用戦略を立てるための参考資料として活用できます。
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