変わる給与制度、ボーナスより月給の選択肢が増加中
多くの企業が夏のボーナスを支給する6月から7月にかけて、近年のボーナス制度とその背景についての会社員意識調査の結果が発表されました。税理士の菅原由一氏が行ったこの調査では、ボーナスが“ご褒美”から“生活防衛資金”へと変化しているという現実が浮き彫りになっています。
調査概要
調査は2026年6月11日に行われ、全国の20歳以上60歳未満の正社員400名を対象にインターネットで実施されました。結果的に、6割以上の会社員がボーナスを受け取っており、特に40代にその割合が高いことが確認されました。また、ボーナス制度が存在する企業は全体の8割以上です。
ボーナスの使い道の変化
調査により、ボーナスを「貯蓄」に使うと答えたのは70.7%に達し、第2位の「投資・資産運用」(35.4%)を大きく上回りました。特に30代の会社員では42.2%が資産運用に充てていることが分かり、新NISAの普及による影響が見受けられます。
さらに、ボーナスがもはや“ぜいたく費”ではなく、生活の一部として重要視されていることも明らかになりました。30代では約60.6%が生活費の補てんやローン返済に使用するとのことです。このように、ボーナスの位置づけが変わってきているのです。
月給重視の傾向
「年収が同じ条件で希望する給与体系」については、32.3%が「ボーナスなしの高月給」を支持しました。特に40代では、ボーナスありで月給が低い方を選ぶ人が少ない傾向が見られました。これは、固定支出が増える世代が安定した給与を重視することと関係がありそうです。
ボーナスの廃止のトレンド
調査では、ボーナスを廃止してその分を月給に充てることへの賛成派が41.6%に達しましたが、まだ判断を保留する人が42.0%もいました。特に、50代の多くが「どちらともいえない」という回答をしており、プロアクティブな意見が分かれているのが現状です。
企業の動きと背景
最近、多くの大手企業がボーナス制度を見直す動きを進めています。特に採用市場が求める条件が変わっており、求職者は固定給の安定性を求めるためです。企業側も、事務処理の負担を軽減できるため、賞与と月給の一本化を進めているようです。
給与ニーズの変化
将来的には、ボーナス重視型と月給重視型の2つの給与体系が共存することが予想されます。就職や転職の際には、月給だけでなく、手取り額や年収全体、人生設計に合った選択が求められるでしょう。ボーナスへの価値観は世代や環境によって異なるため、それに応じた判断をすることが重要です。
結論
この調査によって、ボーナスの多様な使い道や、月給重視の傾向が明らかとなりました。これにより、企業も社員も、それぞれのニーズに合った働き方を模索する時代に突入していると言えるでしょう。