日鉄エンジニアリングが「コージェネ大賞2024」で理事長賞に輝く
日鉄エンジニアリング株式会社(以下、日鉄エンジニアリング)は、一般財団法人コージェネレーション・エネルギー高度利用センターから、温室効果ガスの排出削減に寄与した業績として「コージェネ大賞2024」の最高位、理事長賞を受賞しました。この表彰は、日鉄エンジニアリングが推進したコージェネレーションシステムの導入における革新と、環境負荷の低減に向けた実績が評価されたものです。
背景と受賞の経緯
日鉄エンジニアリングは、味の素株式会社九州事業所におけるコージェネレーション導入の成功事例を元に功績が認められました。この取り組みでは、従来の重油から天然ガスへの燃料転換を進め、環境への負荷を大幅に軽減しました。また、都市ガス導管の延伸により、周辺地域における都市ガスの利活用が促進され、持続可能なエネルギー利用のモデルとしても注目を集めています。
具体的な取り組み
日鉄エンジニアリングが評価されたポイントは大きく分けて三つあります。
1.
燃料シフトによる環境負荷の低減
九州事業所では重油から都市ガスへの切り替えが進み、天然ガスを利用したコージェネレーションシステムの導入が成功しました。これにより、温室効果ガスの削減が実現されました。
2.
高効率なコージェネの導入
日鉄エンジニアリングは、水素混焼が可能な高効率の8MW級ガスタービンと自社開発の排熱回収ボイラを用いたコージェネレーションシステムを導入しました。このシステムは、2023年度の実績ではCO2排出量を約31%削減し、一次エネルギー削減率は25.1%を記録しています。
3.
地域活性化への貢献
さらに、コージェネレーションで賄いきれない電力についても、地域の清掃工場由来のグリーン電力証書を活用し、環境に配慮したエネルギー利用を推進しています。また、事業所からの廃水処理による液状バイオマスが地元の下水浄化センターで活用されることによって、再生可能エネルギーの地産地消の一助ともなっています。
結論
今回の受賞は、日鉄エンジニアリングのコージェネレーションにおける取り組みが、温室効果ガス削減や地域のエネルギー効率向上に寄与していることを示しています。今後も、同社はカーボンニュートラルを目指し、環境負荷の低減に向けた努力を続けることでしょう。私たちも、このような企業の取り組みを応援し、持続可能な社会の実現に向けた動きに注目していきたいと思います。