地域課題解決に挑む
2024-10-07 12:30:47

鉾田一高が地域課題解決に挑むDXハイスクールプロジェクトの全貌

茨城県立鉾田第一高等学校が新たに始まる「DXハイスクールプロジェクト」に注目が集まっています。この取り組みは、茨城県鉾田市と株式会社IRODORIとの産官学協働によるもので、2024年5月から2025年3月までの期間、同校の1・2年生480人を対象に実施されます。目的は、デジタル技術を用いて地域の課題を解決することです。

地元の特色と課題


鉾田市は野菜の産出において全国一の地位を持つものの、近年はさまざまな課題に直面しています。特に若者が20代から30代で外に流出してしまう現状が大きな問題です。このことは、地元に根付いて生きたいと考えている若者たちにとっても大きな障壁となっており、地域の活性化にはデジタル人材の育成と新たな仕事の創出が求められています。

鉾田一高では、地域課題解決に向けた探究学習においていくつかの問題を抱えていました。生徒たちが適切なテーマを設定し、自主的に学ぶことが難しく、モチベーション維持にも課題がありました。また、教職員の負担や生徒の評価基準の曖昧さ、情報リテラシーの不足といった問題も指摘されています。これらの点を解決するために、新たなプログラムが導入されることとなったのです。

プログラムの内容


この「DXハイスクールプログラム」では、鉾田一高の総合的な探究の時間を活用し、株式会社IRODORIが提供する「ワガママLabプログラム」が導入されます。このプログラムを通じて、生徒たちは地域で暮らす一人の人々の具体的な課題を解決するためにデジタル技術を活用する方法を学びます。

生徒たちはまず社会や地域の仕組みを理解し、問題を適切に設定して、その上でアプリケーションの設計と開発に挑むことになります。このプロセスによって、生徒は社会問題に対して主体的に取り組む姿勢を育むことが期待されています。

MIT App Inventorを用いた学び


プログラムの中心には、MITが開発したビジュアルプログラミングツール「MIT App Inventor」があります。このツールは、初心者でも簡単にAndroidアプリを設計・開発できるため、生徒たちは具体的な課題解決に直結したアプリ作成を体験できます。この学習環境は、特に自らの課題に寄り添う力を養うために役立ちます。

文部科学省が推進する「高等学校DX加速化推進事業」のもと、このプログラムはデジタル技術を利用した探究的な学びを実現しています。また、情報科目「情報Ⅱ」との連携も強化されており、プロトタイプの設計や作成を通じて、実践的な学びが促進されます。

全国・世界とのつながり


今回のプログラムは、単に地域課題に留まらず、全国や世界規模の課題解決ネットワークとつながる機会も提供しています。国内のアプリ開発コンテスト「Japan Wagamama Award」への参加や、世界大会へのエントリーを通じて、生徒たちは自らの学びを広げ、より大きな社会課題に挑戦することが可能となるのです。

これからの展望として、DXハイスクールの成果をもとに、茨城県内の他の学校や自治体とのさらなる連携を進めていくことが計画されています。また、今後このプログラムが全国的な教育モデルとしての普及を目指しており、地域の活性化やデジタル人材育成に資する新たな形を模索されています。

IRODORIの役割


株式会社IRODORIは、地域における多様な挑戦を通じて新しい価値を創造し、社会課題の解決を目指しています。市民が楽しんで政策に関与し対話を促進するツール「ローカルダイアログ」を用いた行政支援や、市民自らがアプリを開発する「ワガママLab」など、多くの地方創生プロジェクトを展開しています。これらの活動は、地域住民が主体的に参加する新しい仕組みを提供しており、若者の定住促進に寄与することが期待されています。


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会社情報

会社名
株式会社IRODORI
住所
東京都文京区目白台1丁目24-8
電話番号

関連リンク

サードペディア百科事典: 茨城県 DXハイスクール 鉾田市 IRODORI

Wiki3: 茨城県 DXハイスクール 鉾田市 IRODORI

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