東通グループ「TOTSU NEXT VISION」発表会開催
2025年6月2日、東京のTOKYO NODE HALLで「東通グループ事業戦略発表会」が行われました。このイベントは、東通グループが新たなビジョン「信じる未来、託す東通グループ」を掲げ、今後の事業戦略を発表する場となりました。
会場には多くの関係者が集まり、最初に東通グループの共同代表である桜木翔氏が挨拶を行いました。「私たちは総合不動産会社として活動し、お客様のニーズに応える多様なサービスを提供しています。特に、新たな価値を創出するプロデュース力を重視し、業界で存在感を高めていきたい」と語り、会場から拍手が沸き起こりました。
続いて、共同代表のHUGO CHIANG氏が登壇。「東通の特異性を考え、臆せず挑戦し続ける姿勢が重要です」と述べ、互いに刺激し合う企業文化を強調しました。
その後、執行役員の桜井吉男氏が新プロジェクト「不動産をもっと自由に大作戦」について具体的な内容を解説しました。このプロジェクトは、2025年からの新たな戦略として、5つの重要施策を紹介しました。
1.
資産運用の自由化:しっかりとした資産運用を可能とするための新会社、東通アセットマネジメントを設立。
2.
不動産投資を初心者に開放:不動産投資を促進し、未経験者でも取り組める環境を整備。
3.
宿泊体験の向上:立地に応じたオリジナリティのある宿泊施設をプロデュース。
4.
賃貸物件の多様化:新たなブランド「THE TOTSUシリーズ」を展開。
5.
上質な暮らしの提供:東京の一等地に高級レジデンス「白金台2丁目」を計画中。
この発表に続き、建築家の隈研吾氏が登壇し、白金台のプロジェクトに対する思いを語りました。「この地域には強い縁を感じており、自らのデザイン理念を反映させた作品を通じて、地域社会に貢献したい」と意気込みを示しました。
また、株式会社ケン・コーポレーションの髙山一頼氏も、「東通グループの成長に寄与したい」と期待を寄せ、プロジェクトの成功に向けた協力を約束しました。
会の後半では、「不動産をもっと自由に大作戦」のテーマをもとに、隈研吾氏とクリエイティブディレクターの辻愛沙子氏とのトークセッションが繰り広げられました。そこでの議題は、不動産業界の未来やデザインの可能性、持続可能な環境への対応などが中心となり、熱のこもった議論がn行われました。
隈氏は、「建築が環境に貢献する方法が問われており、特に地球温暖化への対策に注目を集めています」と述べ、持続可能な建築について考える重要性を強調しました。また、桜井氏は「デジタル化が不動産市場を変革することで、取引がより身近なものとなるでしょう」と予見し、業界の進化に期待を寄せました。
最後に、両者は、50年後の未来に観察されるであろう新しい居住空間の可能性についても言及しました。隈氏は「都市生活と自然を融合させたデザインが求められる時代が到来する」と語り、桜木氏も未来への希望を語りました。
この発表会は、東通グループがいかにして地域と未来に貢献するかを示す重要なイベントとなりました。革新性をキーワードに掲げ、新たな挑戦を続ける東通グループの今後の展開に注目です。