ネット詐欺リポート:10月のフィッシングサイト急増状況
10月のネット詐欺リポートでは、三井住友カードとマネックス証券を狙ったフィッシングサイトが急速に増加していることが明らかとなりました。具体的には、三井住友カードのフィッシングサイトは前月比で約3倍、マネックス証券に至っては約6倍と、非常に驚異的な増加率を記録しています。このような状況を受け、私たちが注意すべき点や対策を考える必要があります。
三井住友カードフィッシングの手口
三井住友カードを装ったフィッシングメールは、実際に多くのカード会員に送信されています。これらのメールは「Vpass」のログイン情報を狙っており、偽の認証ページに誘導する手段が用いられています。受信者は、ログイン情報を入力することで、自らの情報を危険にさらしてしまう可能性があります。これに対抗するためには、メールリンクをクリックせず、常に公式サイトに直接アクセスすることが基本です。
増加するフィッシングサイトの種類
また、国税庁や全国信用金庫協会を名乗るフィッシングサイトも増加しており、特に国税庁は税金未納に関する偽の通知を用いて個人情報を盗もうとしています。これらは前月比で7倍に達しています。さらに、2023年度に終了したマイナポイントを利用したフィッシングサイトも確認されており、こうした詐欺の手口は非常に巧妙です。
フィッシングサイトブランドランキング
10月のブランド別フィッシングサイトランキングでは、三井住友カードが1位、マネックス証券が2位にランクインしました。これに加え、SAISON CARDやJCBのフィッシングサイトも前月比でほぼ2倍に増加しているため、注意が必要です。
フィッシングサイトの構成比
特にクレジットカード関連のフィッシングサイトが増加し、その割合は20ポイント以上も増大しています。これは、三井住友カードのフィッシングサイトの増加に起因しています。だんだんと不正活動が多様化し、金融サービスだけでなく、エンターテインメントやゲーム関連のブランドもターゲットになることが予測されています。
詐欺防止のポイント
以下の対策がフィッシング詐欺から身を守るための効果的な方法として挙げられます:
1.
メールやSMSのURL確認 - 案内されたリンクは公式サイトかどうかを必ず確認し、ブックマークからアクセスすることが重要です。
2.
個人情報の慎重な取り扱い - クレジットカード会社がメールやSMSで個人情報を要求することはありません。怪しいメールには絶対に応じないこと。
3.
ログイン情報の管理 - 各サービスに異なるID・パスワードを設定し、使い回しは避けましょう。
4.
セキュリティソフトの導入 - 常に最新の情報に基づいたセキュリティソフトを活用し、不審なサイトに警告を行うような対策を講じましょう。
無料診断「詐欺サイトチェッカー」の活用
不審なサイトの安全性が気になる場合は、「詐欺サイトチェッカー」を利用することをおすすめします。このサービスは、ネット詐欺対策ソフト「みやブル」や多数のブラックリストを元に判定を行い、危険なサイトの情報を提供しています。申し込みは無料で、手軽に利用できるため、ぜひ活用してください。
まとめ
10月は特にフィッシング犯罪が急増した月であり、年末に向けてはオンライン取引が増加するため、さらなる注意が必要です。金融機関やサービスはもちろんのこと、エンターテインメント分野においても詐欺が広がる可能性があります。これからのシーズンに向けより一層の注意を払い、家族や友人と情報を共有し、被害を未然に防ぎましょう。日々の小さな意識が大きな成果につながることを忘れずに、しっかりと取り組んでいきましょう。