廃食油回収の新制度
2025-05-30 15:37:23

家庭からの廃食油回収を通じた持続可能な社会の実現に向けて

生活協同組合コープこうべの新たな取り組み



生活協同組合コープこうべは、家庭から発生する廃食油を効率的に回収する新しい制度を2025年6月から開始します。この取り組みは、脱炭素や資源循環型社会の実現を目指しており、家庭から出る廃食油のリサイクルを促進することが目的です。

背景



日本では、事業系から出される廃食油の約90%がリサイクルされている一方で、家庭からの廃食油はほとんどが未リサイクルのまま一般廃棄物として処理されています。その結果、年間で10万トンにも及ぶ廃食油が無駄にされています。この現状を改善するため、コープこうべは家庭から出る廃食油の回収に取り組むことになりました。

実証実験の実施



2025年1月からは、2つの宅配センターで実証実験が行われ、4月末までに1813本、919.9kgの廃食油が回収されました。この取り組みに対し多くの組合員から支持を受けたことから、2025年6月10日から全ての宅配センターにおいて廃食油の回収を開始することが決まりました。

回収方法



この新しい取り組みでは、週に一度の宅配商品を届ける際に、組合員から廃食油を回収します。廃食油はペットボトルに入れられ、1本あたり3円の買取が行われます。収集された廃食油は、油脂会社に売却され、せっけんや持続可能な航空燃料(SAF)としてリサイクルされます。

収益の活用



販売によって得た利益は全額、行政と連携して行われている「出産祝品」などの子育て支援に充当される予定です。こうした取り組みを通じて、持続可能な社会の実現と子育て支援の強化を目指しています。

この制度は、地域コミュニティの結束を強め、家庭から出る廃食油の再活用を促進するものです。今後、コープこうべのこのような環境への貢献が、地域社会全体の意識を高め、持続可能なライフスタイルを築く一助となることを期待しています。さらに、この取り組みにより多くの家庭が環境意識を高め、普段の生活の中でできるエコ活動に参加する機会が増えるでしょう。

結論



生活協同組合コープこうべの廃食油回収制度は、廃棄物のリサイクルを進め、さらにその利得を地域の子育て支援に活用するという新しい試みです。この取り組みは、資源循環型社会の構築を加速し、家庭や地域の持続可能性を高める大きな一歩となるでしょう。どれだけの家庭がこの制度に参加し、廃食油をリサイクルするかが、今後の成功の鍵となります。



画像1

画像2

画像3

画像4

会社情報

会社名
生活協同組合コープこうべ
住所
兵庫県神戸市東灘区住吉本町1-3-19
電話番号

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。