木質バイオマス発電所稼働
2015-03-30 15:00:14

宮崎県川南町に木質バイオマス発電所が稼働開始、地域活性化に貢献

宮崎県川南町での木質バイオマス発電事業のスタート



宮崎県川南町に、森林資源を活用した木質バイオマス発電所が新たに稼働を開始しました。この「宮崎森林発電所」は、地元企業と共同で推進されたプロジェクトであり、地域経済の活性化と環境保護に貢献することを目指しています。

竣工式とその意義



2015年3月28日、発電所の竣工式と落成式が開催され、地元の関係者約200名が参加しました。挨拶に立ったくにうみアセットマネジメントの代表取締役社長、山﨑養世氏は、このプロジェクトが地域に与える影響について強調しました。「木質バイオマスは非常に大きな地域貢献が可能です。宮崎には素晴らしい木の資源があり、それを活用することで雇用を生み出し、森林保全も確保できます」と述べ、地域の支援に感謝しました。

発電所の基本情報



宮崎森林発電所は、発電出力5.75MWの規模を持ち、年間発電量は約4,550万kWhに達します。この量は、約10,000世帯が1年間に使用する電力に相当します。使用する燃料は、未利用間伐材や林地残材が中心で、年間72,000トンの木材を使用される予定です。独自の物流体制を持ち、発電所は県内の森林から直接木材を回収しています。

地域の期待



地域住民や森林関係者からの期待も高く、特に運搬機能が不足している状況下では、この発電所の物流モデルが新たな可能性を生み出しています。また、宮崎県内の森林組合による協議会も設立され、地域の林業振興にも寄与しています。発電所の稼働により、地域の林業活性化や雇用創出が見込まれます。

投資と出資構造



宮崎森林発電所は、くにうみアセットマネジメントが主なスポンサーとなり、2.4億円を出資しています。また、地元企業やグリーンファイナンス推進機構などからも合計で数億円の出資を受けることで、事業の安定性を確保しています。加えて、無利子融資や補助金も受けており、非常にバランスの取れた資金調達が行われています。

持続可能な地域作りへ



この発電所の稼働は、地域をより持続可能なものにするための一歩であり、「木材を財として活用する」新しいモデルとして注目されています。関係者は、地域全体の資源をフル活用し、エネルギー産業を通じて宮崎の発展に貢献していく姿勢を示しました。これからの宮崎県川南町に期待が寄せられています。

会社情報

会社名
くにうみアセットマネジメント株式会社
住所
東京都千代田区丸の内3丁目4番2号新日石ビル3階
電話番号

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