ママボノが東京都女性活躍推進大賞を受賞
東京都に拠点を持つ認定NPO法人サービスグラントが運営するプロボノプログラム「ママボノ」が、令和6年度「東京都女性活躍推進大賞 特別賞<地域部門>」に輝きました。このプログラムは、子育てをする女性たちが非営利団体を支援しながら、自身のスキルを活かせる機会を提供しています。
日本における女性の離職問題
日本では、結婚や出産、子育てが原因で離職する女性が約30.5%にのぼります(内閣府 男女共同参画白書 令和5年版)。復職を希望するも、81.6%が不安を抱えているのが現状です(育休コミュニティMIRAIS 調査)。「ママボノ」は、こういった女性たちが安心して復職できるためのサポートを提供しています。
プロボノの魅力と意義
「ママボノ」では、育休中や子育て中のママが集まり、チームを組みながらNPO法人のプロジェクトに取り組みます。参加者は自らの経験やスキルを活かし、チーム内でお互いの強みを再発見することができます。このような活動を通じて、仕事に対する自信を高め、復職へのウォーミングアップを果たします。
復職者からの高評価
2023年度の参加者に対するアンケートでは、99.7%の人が「良い印象」を持ち、77.2%が「復職への不安が解消された」と回答しました。異業種のチームとのプロジェクト経験が新たな学びや視野の拓きを生んでいます。
近年の活動実績
「ママボノ」の参加者は、2023年度までに755名(そのうち東京都住民は380名)で、117のNPO団体を支援しました。これまでの活動を通じて、55%のママ参加者がリーダーシップの機会が有意義だと感じ、多様なネットワークを築く場ともなっています。さらに、復職後も続くネットワーキングで、社会貢献へと興味を持つ仲間とのつながりが生まれています。
新しいプログラムへの展望
2022年度からは復職済みの女性向けに、短期間のプロボノプロジェクトや「NPOメンタリングプログラム」を実施しています。これにより、元参加者たちが社会貢献を続けられるよう、活動内容に配慮したプログラムが展開されています。今後は、より多くの女性が参加できる機会を増やし、プロボノを通じて新たなネットワーク形成を促進する方針です。
まとめ
「ママボノ」は、子育てをこれから迎える多くの女性に大きな影響を与えています。社会課題の解決とともに、参加者自身が成長し、自信を持つことができる場作りを此のプログラムを通して進めています。今後も、多様な女性の活躍が期待されています。