宮崎の魅力が台中で輝く
この秋、台湾中部の台中市で開催される「台中ショッピングフェスティバル」に宮崎県が公式参加を果たしました。このイベントでは、11月1日に行われた特別企画「宮崎デー」を中心に、宮崎の焼酎や特産品を通じて、南九州の魅力を大いにアピールしました。
会場には、台湾と日本の国旗が並び、参加者の笑顔があふれていました。宮崎県商工観光労働部国際経済交流課の池上竜弘主任主事が挨拶し、「宮崎の味と文化を台湾の皆さんへ届けたい」という熱い思いを伝えると、会場からは大きな拍手が響きました。
さらに、抽選会では、宮崎の特産品が詰め込まれたギフトセットが当たるという盛り上がりを見せ、訪れた多くの市民が列を成しました。この中には、焼酎やリキュール、うなぎの缶詰、トマトの砂糖漬けなどが含まれており、特別な賞として用意された台北から宮崎への往復航空券が当たった瞬間は、歓声に包まれました。
池上氏は、「このフェスティバルはオンラインを介して、多くの方々が参加・消費できるとも聞き、地域の力を実感しています」と述べ、この経験が今後の国際交流に向けた大きな刺激であることを強調しました。
台中市との交流は、2023年に日南駅と台中駅が姉妹駅となったことがきっかけでスタートしました。2024年には宮崎県が台中市の姉妹都市に認定されることが決まっており、今回の出展はその第一歩にすぎません。会場内では、「みやざき犬」のぬいぐるみやトートバッグ、観光ガイドブックが配布され、台湾の家族連れが楽しむ姿も見られました。
池上氏の言葉通り、贈り物は単なる品物ではなく、宮崎の文化そのものを届けるものでした。温かい交流が繰り広げられた会場は、まるで家族のような雰囲気に包まれていました。
台中ショッピングフェスティバルは12月25日まで開催され、期間中は毎日現金の抽選会や特別イベントが予定されています。現地の人々はアプリ「TCPASS」を利用して買い物登録をし、楽しそうに抽選を楽しむ様子は、日本の祭りを思い起こさせる光景でした。
宮崎から離れた台湾の地で、焼酎の香ばしさや笑い声が響き、来てくれる日を待ち望む声が聞こえる。これは、宮崎と台湾を結ぶ新たな友情の形が築かれている証です。今後の交流が大いに楽しみです。