高知県の生姜文化を支える自動化技術の導入事例
株式会社あさのは、長年にわたって高知県の豊かな風土を活かし、年間約1万トンもの生姜を取り扱ってきた企業です。近年、同社では省力化と効率化を追求するために、前川製作所の自動投入搬出型連続式急速凍結装置「Tak-Auto(タックオート)」を導入しました。
導入の背景と課題とは?
あさのの松本様と長野様に話を伺うと、従来の凍結方法における多くの課題が浮かび上がりました。従来の冷凍倉庫では、重い台車を人手で運搬し、約3時間かけて凍結製品を運び出す必要があり、多くの労力がかかっていたとのこと。また、緩慢凍結方式では製品の品質が劣化し、見た目でも悪影響を及ぼすことが多かったそうです。これらの問題を解決するための新しいアプローチが求められていました。
自動化の必要性と前川製作所の技術
「TD会議」と呼ばれるプロジェクトが立ち上がり、あさのでは現場の改善が急務であると認識。こうした状況の中で、前川製作所の自動凍結装置に出会いました。「Tak-Auto」の特筆すべき点は、自動投入・排出が可能な点です。この設備により、従業員の肉体的負担を大幅に軽減させることができると期待されました。
導入後の成果
導入後、現場の反応は非常に好意的です。作業が自動化されたことで、作業者は少人数で製品の袋詰めや凍結作業をこなすことができるようになり、繁忙期にも柔軟に対応できるようになりました。
生産品の仕上がりも改善され、以前は見た目が悪かった製品が今では美しい仕上がりになっています。ドリップ量も約5%減少し、品質向上が実現されました。これは、顧客と品質管理部門からも高く評価されています。
環境への配慮と将来の展望
さらに、前川製作所では高効率自然冷媒冷凍機「NewTon」の導入も行っており、環境保護への取り組みも積極的に行っています。松本様は、道徳的責任として環境に優しい選択肢を採ることが重要だという考えを持っており、その信念が技術選定にも影響を与えています。
今後は、より多くの農家と連携し、端材や規格外品を加工することで、フードロス削減や農家の利益向上に貢献していきたいと語っています。また、新商品の開発にも力を入れており、今後の成長が期待されています。
結論
あさのが進める自動化の取り組みは、高知県の生姜文化を支え続ける一環として非常に意義深いものです。前川製作所の技術とあさのの努力によって、未来に向けた新たな可能性が広がっています。生姜加工の現場からの声を通じて、私たちもその進化を見守っていきたいと思います。