新時代テレビを考える
2012-01-26 11:55:17
新時代のテレビ番組制作の未来を探る公開シンポジウム
新時代のテレビ番組制作の未来を探る公開シンポジウム
国民の生活に密接に関わるテレビの将来を見据え、放送倫理・番組向上機構(BPO)が行った調査に基づく公開シンポジウム「“新時代テレビ” いま、制作者たちへ」が開催されます。このイベントは、在京テレビ局のドラマ・バラエティ制作に携わる666人の制作者と、一般視聴者752人を対象にした調査結果の報告を行い、今後のテレビ番組制作における課題や展望を議論する場となります。
調査の背景と目的
本調査は、BPOの「放送と青少年に関する委員会」によって実施され、テレビの役割や製作環境の変化を探求することを目的としています。近年、様々なメディア環境が整っている中で、テレビの存在価値はどう変化するのか、また新たな視点からの必要性にも迫ります。
調査結果の概要
調査により、制作者および視聴者は「地上波放送の重要性は変わらない」との認識を示し、テレビの将来に対し楽観的な意見が多数寄せられました。特に民放関係者はNHKに比べてより楽観的であり、その理由として民放の視聴習慣や番組内容の多様性が挙げられます。具体的には、世界的な現象として韓流の影響が高く、視聴者は今後も輸入番組の放送枠が拡大すると予想しています。
バラエティ番組やドラマの在り方についても意見が分かれます。制作者側は高齢者向けの番組制作の比重を増やすことを望む一方、視聴者は特定層をターゲットにした番組が増加するとの見解です。これは、新しい世代のテレビ視聴形態やコンテンツの多様性を示唆しており、さらなる研究が求められます。
シンポジウムの詳細
このシンポジウムは、2012年2月10日に東京都で開催され、著名なパネリストも参加します。第一部では調査結果の報告があり、第二部ではパネルディスカッションを通じて、今後のテレビ制作が抱える課題や新たな可能性について議論される予定です。また、会場に来られない方のために、Ustreamによるオンライン中継も行われます。
出席される方々は、長年の経験を持つ演出家や評論家、テレビコラムニストなど、多彩な背景を持つ専門家たちによって構成され、今後のテレビの方向性について意見交換を行います。シンポジウムの参加には事前申し込みが必要なので、興味のある方はお早めにお申し込みください。
結論
このシンポジウムを通じて、テレビの未来についての重要な議論がなされることを期待しています。視聴者と制作者の双方が抱える期待や課題について理解を深め、より良いテレビ番組づくりに向けた一歩を踏み出す機会となるでしょう。今後のテレビ業界の動向から目が離せません。
会社情報
- 会社名
-
放送倫理・番組向上機構
- 住所
- 東京都千代田区紀尾井町1-1千代田放送会館
- 電話番号
-
03-5212-7333