新たなモビリティの時代を切り開く「furehako for Drive」開発支援

成長産業を支える新技術「furehako for Drive」

東京都の支援プログラムに採択された「Casley Deep Innovations株式会社」。この企業は、今後成長が見込まれるMaaS（Mobility as a Service）市場をターゲットにした分散型ドライブレコーダー「furehako for Drive」の開発を進めています。これにより、自動運転やコネクティッドカーの時代に適応した新たなビジネスモデルを構築しようとしています。

1. 「furehako for Drive」の背景と目的

現在、自動運転技術やコネクティッドカーの導入により、MaaS市場は急成長しています。特に、IoTデバイスから集まるデータ量は増加の一途をたどると予測されています。この変化にともない、大容量のデータを安全に保存・活用できる技術が求められています。そこで、「furehako」シリーズが応えるべく開発されているのが「furehako for Drive」です。この製品は、大規模なデータを分散して効率的に処理・保管する仕組みを提供し、ビジネスや社会に新たな価値を生み出すことが期待されています。

2. 新製品の具体的な機能

「furehako for Drive」では、ここで新たに導入される機能として、市販のテレマティクスドライブレコーダーの通信機能を改良しています。これにより、走行中のデータ（GPSやジャイロ情報など）や画像データをスマホにBluetoothやWi-Fiで送信し、それらをクラウドではなく分散ストレージに保存します。この新技術により、従来のMicroSDカードやスマホのストレージに頼ることなく、無限に近いデータ保存が可能になります。

3. データの活用と新たなビジネスモデル

収集したデータは、ブロックチェーン技術を用いて自動車関連企業やAI企業、地図会社などと連携されます。このデータは、最新の自動運転技術や道路情報の改善を目的としたビジネスに活用され、様々な業種における効率化やコスト削減に寄与することが期待されています。また、ドライブレコーダーを使用するユーザー自身がデータを収集し、そのデータを提供することで、従来のデータ収集方法に比べて大幅にコストを削減し、常に最新の情報を提供できる体制を整えています。

4. 開発体制と今後の展望

開発には、MaaS市場のトータルプロバイダーである4th.aiが参画しています。彼らは自動運転や安全制御、AI技術に強みを持ち、「furehako for Drive」の高度な実装を実現しています。今後、2026年春には「furehako for Drive」が正式にローンチされる予定で、多くの提携企業を通じて市場に投入される見込みです。これにより、MaaS市場の更なる発展に貢献していくことでしょう。