ぶどうの皮を活用したアップサイクルブランド「ぶどうのワンピース」登場

食材の新たな可能性を切り開く「ぶどうのワンピース」

最近、フード・コレクティブであるTETOTETO Inc.が立ち上げた新ブランド「ぶどうのワンピース」が注目を集めています。このブランドは、ぶどうの皮や種など、ワインの醸造過程で発生するワインパミスを活用したユニークな商品です。この取り組みは、廃棄物を減らすだけでなく、地域の食文化や経済を再活性化することを目指しています。

ぶどうの皮の宝庫

「ぶどうのワンピース」では、ワインパミスに含まれるポリフェノールやオレアノール酸といった栄養素に注目。特に、抗酸化作用や健康効果が期待できる成分です。惜しくもこれまで廃棄されていたワインパミスを新たな資源として再利用し、楽しむことができる商品へと生まれ変わらせました。

実際、山梨県では年間約10,000トン以上のワインパミスが廃棄されており、長年の課題となっていました。この問題を解決するために、ぶどうの皮を砂糖漬けにしてお菓子にする「ぶどうのワンピース」を開発。これにより、地域の資源をより良い形で活用することが可能になります。

商品情報

「ぶどうのワンピース」の商品名は、TETOTETO Inc.の食のクリエイティブディレクター・井上豪希さんのアイデアから生まれました。ぶどうが皮を脱ぐシーンが、可愛いワンピースを脱いでいるように見えたことから、親しみやすい名前が誕生しました。

商品情報は以下の通りです。

- 商品名: ぶどうのワンピース
- 原材料: グラニュー糖（国内製造）、ぶどうの皮
- 内容量: 500g
- 小売価格: ¥3,500（税込）

新感覚のグラノーラ「塩山グラノーラ」

さらに、ぶどうのワンピースを活用した「塩山グラノーラ」も登場。オーツ麦やアーモンドを混ぜて香ばしく焼き上げたこのグラノーラは、カリッとした食感が特徴で、きっとあなたの朝食を特別なものにしてくれるでしょう。

商品情報は以下の通りです。

- 商品名: 塩山グラノーラ
- 原材料: オーツ麦（国産）、ぶどうの皮など
- 内容量: 100g
- 小売価格: ¥1,000（税込）

地元企業とのコラボレーション

「ぶどうのワンピース」は、地元の製品やプロジェクトともコラボレーションしています。例えば、甲州市にある「マルサン葡萄酒・若尾果樹園」との連携です。此処では、様々な品種のぶどうを栽培し、ワインを製造する傍ら、ワインパミスの廃棄問題に取り組んでいます。

TETOTETOのプロジェクトに参加することで、若尾果樹園はワインパミスの新しい活用方法を見つけることができ、地域の問題解決にも貢献しています。

クリエイティブの力での食文化の未来

TETOTETO Inc.の目指すところは、単なる商品開発に留まりません。彼らは食文化の未来に新たな可能性を見出し、「再解釈」と「再構築」を通して、誰もが手に取ることのできるまた新しい食体験の創造を試みています。

「ぶどうのワンピース」という名の商品を通じて、私たちは山梨の地域とのつながりを意識しつつ、環境保護にも貢献することができます。美味しいお菓子を楽しみながら、廃棄物削減に貢献できるこの取り組みは、今後も目が離せません。

商品や発売に関する詳細は、公式ウェブサイトで確認できます。