韓国・驪州市からの訪問団が津南醸造を訪れた意義とは
新潟県津南町に所在する津南醸造株式会社に、韓国の驪州市からの訪問団がやってきました。今回の訪問は、姉妹都市として提携を結ぶ津南町と驪州市の交流をさらに深めるための重要な機会となりました。驪州市役所の職員や地域の農家の代表など、総勢11名の訪問団が訪れています。また、津南町役場の職員2名や通訳も同行して、よりスムーズな情報交換が行えるように配慮されました。
この訪問の目的は、主に日本の米づくりやその実践に関する現場を学ぶこと。そして、津南醸造では、地元の自然環境や伝統的な酒造りの技術を紹介する貴重な機会が設けられました。訪問団は、日本の美味しい酒がどのようにして作られているのか、実際に見学しながら学ぶことができました。
津南醸造では、雪解け水や地元産の米を使った酒造りを行っており、訪問団の皆さんにはそのプロセスを直接体験していただきました。特に、驪州市の農家の方がタイムリーに訪れたこともあり、地元の米の品質についての情報交換も行われ、双方の農業文化への理解がさらに深まる結果となりました。
驪州市長へのお土産として、津南醸造の日本酒も購入していただきました。これは、津南の酒が国際的な文化交流に貢献できる貴重なチャンスであり、地域の生産者や酒蔵の方々にとっても誇りを感じる瞬間でした。
また、来訪した農家の方は、韓国国内の米のコンクールで第1位を受賞した実績を持っており、その特別な米を津南醸造にお土産として贈呈いただきました。この由緒ある米は、驪州市が誇る貴重な作物であり、津南醸造にとっても新たな感謝の気持ちを示す良い機会となりました。
津南醸造では、韓国市場への進出を目指しています。津南の自然が育む日本酒の魅力を体験していただくことで、より多くの人々にその良さや楽しさを広めていきたいとの思いを持っています。国境を越えた交流を通じて、伝統的なやり方や技術を共有し、新たな革新を見出すことができると信じています。
津南醸造株式会社の理念は「Brew for Future〜共生する未来を醸造する〜」であり、地域の資源と共に歩む革新的な酒造りを目指しています。この理念が、国境を越えて人々の心を結ぶ力となることを願い、日本酒の新たな楽しみ方を提案し続けていきます。
津南醸造株式会社の概要
津南醸造は、日本屈指の豪雪地帯に位置し、そこから得られる清らかな天然水を使用して酒造りを行っています。地元の酒米「五百万石」や「魚沼産コシヒカリ」を用い、自然との共生を図りながら、品質の高い日本酒を生産しています。地域の文化とともに、未来に向けた酒造りを進めている津南醸造の活動は、今回の国際的な交流を通じて広がりを見せています。